Green Carbonがタイでの環境活動に貢献
2024年9月16日、Green Carbon株式会社はタイのバンコクで行われた「Workshop on Climate Smart Agriculture for Alternative Wetting and Drying of Rice Cultivation in Thailand」に参加し、稲作における間断灌漑(AWD)技術を用いたカーボンクレジット創出の可能性を説明しました。このワークショップはタイ王室灌漑局(RID)によって主催され、多くの専門家や関係者が集まりました。
イベントの詳細
ワークショップは午前9時に開会の挨拶から始まり、日本側が気候変動対策の概要について説明した後、タイ側が関連プロジェクトについて報告しました。また、AWD導入に必要な土地準備や日本の稲作におけるスマート灌漑管理など、多岐にわたるテーマが取り上げられました。特に、カーボントレードの話題は参加者たちからの注目を集め、民間企業による取り組みが強調されました。
Green Carbonの役割
Green Carbonは、環境問題に取り組む企業として、特に東南アジアにおいて自然由来のカーボンクレジット創出に注力しています。具体的には、森林保全、水田、マングローブの植林プロジェクトなど、多様な活動を展開しています。AWDを利用した水田のメタンガス削減プロジェクトがその中心ではありますが、今後はタイでの事業拡大を図り、さらなるカーボンクレジットの創出が期待されます。
タイには1,000万ヘクタールの水田があり、そこから生み出されるカーボンクレジットのポテンシャルは非常に高いのです。今回のワークショップでは、これらの市場動向についても紹介しつつ、タイ王室灌漑局とのより深い連携を築く契機となりました。
CEOのメッセージ
Green Carbonの代表取締役である大北潤氏は、イベント後のインタビューで「タイの灌漑技術を向上させることは、地域の農業生産性を高めるだけでなく、温暖化対策にも寄与します。タイとの連携を強化し、持続可能な農業を実現したい」と意気込みを語りました。
今後の展望
Green Carbonは、AWDを用いたカーボンクレジット創出の可能性を強く信じており、今後もアジア地域での取り組みを進めていく方針です。特に、タイにおけるカーボン市場の成長は著しく、今後のビジネスチャンスとなるでしょう。
また、Green Carbonは、カーボンクレジットの創出を支援するサービス「Agreen(アグリーン)」を通じて、申請手続きの簡素化も実現しています。これにより、プロジェクトがスムーズに進行することが期待されています。
現地の農業者や専門家との協力を深めることで、タイにおける新しい農業モデルの確立を目指し、地元の環境改善へとつなげていきたい考えです。
タイ王室灌漑局紹介
なお、タイ王室灌漑局は1902年に設立され、全国の水資源の管理と農業生産性の向上に取り組んでいる政府機関です。今後もGreen Carbonとの協力により、持続可能なアプローチを推進していくことが期待されます。