英語前置詞の深い理解を促す新刊『実例が語る前置詞』の魅力

英語前置詞の新たな理解を求めて

英語の前置詞を使いこなしたいと思うすべての人に朗報です。気鋭の認知言語学者、平沢慎也氏の新刊『実例が語る前置詞』がリリースされました。この書籍は、前置詞を深く理解するための17章から構成されており、映画や小説、レシピ、さらにはミュージシャンのライブMCからの400以上の例を通じて、前置詞の使い方を詳細に解説しています。

英語学習をしていると、ただ意味がわかるだけでは不十分だと感じることが多いでしょう。会話や文章では、自分で前置詞を使いこなすことが必要です。しかし、インプットとアウトプットの間には、実際には大きな壁が存在します。『実例が語る前置詞』は、この壁を乗り越えさせるための一助となるでしょう。

本書の内容とユニークなアプローチ

この本は、前置詞を学ぶための新しい視点を提供します。たとえば、「out there」という表現がどのような具体的な意味を持つのか、日英の差異を理解することで、前置詞に含まれる「経路」情報を明確にする方法を探ります。また、「will be right ＋1語」を用いて「すぐ行くよ」と言える便利な表現についても触れています。

さらに、前置詞の使い分けについても明確に示しています。「What have you done with X」と「What have you done to X」の違いや、「travel through Nagano」のニュアンスなど、前置詞の使い方にまつわる具体例が豊富に紹介されており、実際の会話や文章作成に役立つヒントが満載です。

著者プロフィールとその背景

著者の平沢慎也氏は、1986年生まれで、東京大学で博士（文学）を取得し、現在は慶應義塾大学の専任講師として活躍しています。専門は英語学および認知言語学であり、学界においても多くの貢献を果たしてきました。彼の研究は、前置詞に関連したさまざまな側面を取り上げており、学術的な視点と実用的なアプローチを兼ね備えています。