GEと本田の新たな提携
2018-07-17 17:01:15
GEアディティブと本田技術研究所が航空宇宙の未来を創造する提携を発表
GEアディティブが航空宇宙に新たな風を吹き込む
企業間の連携が新たな技術革新を生む時代。特に航空宇宙の分野では、その重要性がますます増しています。そんな中、GEアディティブが株式会社本田技術研究所 航空機エンジンR&Dセンターと国内初のアディティブ製造に関するコンサルティングサービス「AddWorks™」を提供開始することが発表されました。この提携は、次世代の航空機エンジン開発を見据えた取り組みで、金属3Dプリンティング技術の導入や応用を加速させることを目的としています。
GEアディティブは、金属3Dプリンターやその造形素材を扱う専門企業であり、アディティブ製造技術の導入に関するコンサルティングサービスも展開しています。AddWorks™のコンサルタントは、クライアントに対してアディティブ製造技術の利点を示し、製品のコストやパフォーマンスの向上を図るお手伝いを行います。このチームの知識の基盤には、CFMインターナショナルによる航空機エンジン「LEAP」や、GEアビエーションの「GE Catalyst™」に関連する部品開発を通じた豊富な経験が蓄積されています。
GEと本田の協力関係はすでに10年以上の歴史があり、両社は2004年に合弁会社「GEホンダ・エアロ・エンジン社」を設立しました。この会社は、ホンダジェットに搭載されているHF120ジェットエンジンを開発し、その成果は業界内外での評価を確立しました。特に、ホンダジェットは2017年に出荷数でトップを記録し、同エンジンは高い成功を収めています。GEアディティブは、AddWorks™を通じた新たな提携により、両社の協力関係を深化させつつ、航空宇宙業界全体にアディティブ製造技術を広めていくことを目指しています。
日本統括責任者のトーマス・パン氏は「本田技術研究所が次世代航空機エンジン開発のために私たちのコンサルティングサービスを選んでくれたことを非常に嬉しく思います。私たちの得意とする分野での実績を基に、他社にも大きなメリットを提供できることを楽しみにしています」と述べています。
GEアディティブの国内事業は6月から本格的に始動し、世界中でのアディティブ装置販売を2026年までに10,000台を目指す戦略を進めています。さらに、2020年までに10億ドル規模に成長する計画も掲げています。業界調査によると、アディティブ製造市場は今後10年で2,800億ドルに成長する見込みがあり、GEアディティブは自動車や重工業などの主要産業向けに日本国内での直販および代理店を通じて金属3Dプリンターと造形素材を提供しています。
アディティブ製造の可能性
アディティブ製造、つまり金属3Dプリンティングは、従来の製造工程に革新をもたらしつつあります。従来の製造方法が材料を削る「除去」工程である一方で、アディティブ製造はオブジェクトを重ねて「付加」する手法です。この技術により、より軽量かつ強靭な部品が製造され、品質やパフォーマンスが向上します。その結果、商品化までの時間が短縮され、コスト削減や環境負担の低減も見込まれます。
GEアディティブの役割
GEアディティブは、航空機エンジンの製造技術への革新をリードし続けています。質の高い金属3Dプリンターシステムや豊富な知識を持つコンサルティングサービスを組み合わせ、企業が新たな製品開発に挑戦できるように支援しています。この取り組みは、製造だけでなく、企業の未来をも変える力を秘めています。アディティブ製造技術によって、多くの企業が直面する課題を解決し、ビジネスに明るい未来をもたらすでしょう。
このように、GEアディティブと本田技術研究所の提携は、アディティブ製造技術を用いた航空宇宙産業の発展に寄与することが期待されています。今後の展開が楽しみです。
会社情報
- 会社名
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GEジャパン株式会社
- 住所
- 東京都港区赤坂5-2-20赤坂パークビル
- 電話番号
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