三つの地震を再現した耐震実験が示す防災対策の重要性

日本は地震大国であり、震災に備えることは国民にとって非常に重要なテーマです。この度、商品比較サービスを提供する株式会社マイベストが、日本で発生した代表的な三つの地震、阪神淡路大震災、東日本大震災、能登半島地震の揺れを再現した耐震実験を実施しました。この実験は、2025年2月に行われました。

耐震実験の実施目的と内容

マイベストは、100以上の防災関連商品を比較してきた実績を活かし、今後の防災意識の高まりに応えるべく新たな試みを行いました。この実験の目的は、耐震性能に焦点を当てた商品の比較検証を行い、その結果を公開することで、より質の高い防災コンテンツを提供することにあります。

その内容は、阪神淡路大震災、東日本大震災、能登半島地震のそれぞれの揺れを模して、同一の転倒防止突っ張り棒や耐震マットの効果を検証しました。それにより、地震の種類によって商品性能の違いや、転倒リスク、家具のずれにくさを明らかにすることができました。

実験の成果

実験はIMV株式会社が協力し、山梨県上野原市の高度試験センターで行われました。大型3軸耐震試験装置を用い、実際の地震波を忠実に再現した結果、商品の性能におけるリアルな評価が得られました。

IMV株式会社の寺田祐典氏は、「家庭やオフィスでの耐震対策の重要性は増しており、防災意識の向上に貢献するこのプロジェクトに賛同し、無償で試験装置を提供しました。この実験を通じて、多くの人々に耐震技術の重要性を知ってもらえれば嬉しいです。」と語っています。

商品選びの難しさを乗り越える

マイベストのクオリティーコントロール部の功刀公太氏は、最近の自然災害の頻発を受けて防災グッズの重要性が高まる一方で、実際の性能を評価するのが難しいと述べています。特に耐震性が求められる商品は、日常的に使用する機会が少ないため、選定が難しいのが現状です。

そのため、マイベストでは、専門家の監修のもと、同様の条件下で徹底的な比較検証を行いました。これによって商品性能が可視化され、個々の環境や目的に合った防災グッズの選択が支援されます。さらに、家具の動きを三次元で計測するモーションキャプチャーを導入し、より精度の高い脅威評価が行われました。