藤村女子中学・高等学校が描く未来へのアートセレモニー
東京都武蔵野市に位置する藤村女子中学・高等学校が、2025年3月7日に特別な一日を迎えます。この日は、長年にわたり教育の場として利用されてきた校舎を、一日限りのアートキャンバスとして発表する没入型アートイベント『ありがとう・さようならセレモニー』の開催日です。これは校名を「吉祥寺湧水中学校・高等学校」へ変更し、男女共学化に向けた重要なステップとなるイベントです。
50年の記憶を刻んだ校舎へ感謝の意を込めて
藤村女子中学の西館は、1932年の創立以来、約1万人の生徒を育ててきました。その校舎には、さまざまな思い出と共に学びの場としての深い歴史が宿っています。今回のイベントは、ただ校舎を取り壊すのではなく、生徒たちの「育みの場」としての役割を再認識し、さよならを言う機会として位置づけられています。
特別展示である『わたし(校舎)はなぜ、壊されなければならないのか』では、校舎が語る「声なき声」を体験することができます。この展示は、教育の意義とその空間の価値を参加者一人ひとりに再考させるものです。
アート体験で共創する瞬間
当日は、校舎全体がキャンバスとして活用され、来場者は自由にアートを描いていくことが可能です。屋上や壁面には、訪れた人々が直接反応を示すことができる「返答ペイント」が行われ、真っ白なキャンバスに色が加わり、意味が生まれる瞬間を創り出します。これにより、参加者は校舎の一部として想いを刻むことができるのです。
地域との繋がりを深めるマルシェ
また、地元吉祥寺のお店も参加し、特別なマルシェを展開します。「リベルテ・パティスリー・ブーランジェリー」といった地域の名店が教室に設けられ、校舎の温かい記憶を共有し、地域との絆を強化します。
記念品で校舎の思い出を持ち帰る
来場者には、校舎の思い出をアートで表現した「記念カレンダー」や、特別なマグネットが配布されます。また、全校生徒による手形アートなども公開し、校歌のミュージックビデオも上映される予定です。これらの記念品は、参加者が藤村女子の歴史を身近に感じられるアイテムとなることでしょう。
「不易流行」を体現する学校
藤村女子は、2027年度の共学化に向けて新たな道を歩んでいます。しかし、「教育への情熱」という根本的な価値(不易)は変えずに、校舎という形あるもの(流行)を変化させていく姿勢を示しています。このセレモニーは、過去との決別だけでなく、新しい出発点を示す強い覚悟でもあります。
開催概要
- - 日時: 2026年3月7日(土)9:30~17:00
- - 会場: 藤村女子中学・高等学校 校舎
- - 対象: 卒業生、保護者、地域住民
来場者は、上履きを持参し、汚れても良い服装での参加が推奨されています。西館の一般公開は、3月8日から14日まで実施されます。
この特別な日を通じて、多くの方々が校舎への感謝を集め、新たな歩みを共にできることを願っています。