産学連携ワークショップの成功
デジタルアニメーションスタジオ「100studio」は、8月27日から29日にかけて台北芸術大学アニメーション学科と共に産学連携ワークショップを開催しました。これは日本のアニメーション技術を学生たちに直接伝え、国際的な教育交流を深化させることを目的としています。
ワークショップの背景
世界的に人気が高まる日本のアニメーション。那覇に位置する台北芸術大学アニメーション学科と、東京を拠点とする100studioは連携し、このワークショップを実現しました。同校は、日本で活躍するアニメーターを招くことで学生たちの実践的なスキルを強化しようという狙いがあります。
実施内容と講師
ワークショップでは、高井宏暢(たかい・ひろのぶ)がオンラインで講義を行い、学生たちは日本のアニメの基本や、実際の制作プロセスについて学びました。具体的には、「アニメの基本について」「人間の動きで走りをやってみよう」「自由作品で走りを表現する」といったテーマが設定され、参加者は自作のキャラクターを用いて実践的なエクササイズにも挑戦しました。
李 堉菱(リ・ユーリン)が翻訳・通訳を担当し、スムーズなコミュニケーションを確保。多言語環境での学びには特別な配慮が必要ですが、彼女のサポートによって学生たちは講義に集中できたとの声が上がっています。
学生たちの反響
参加した学生たちからは、「日本式アニメーション制作におけるタイムシートの理解が深まった」、「高井先生の解説が非常に分かりやすかった」といった感想が寄せられ、彼らの技術向上への意欲が伺えました。特に実践的な課題に取り組む中で、自分自身の改善点を明確にできたという意見が多かったのは印象的です。
次回の展望
来年度もワークショップは継続して行われる予定で、上学期(9月〜1月)、下学期(2月〜6月)の2回の開催が計画されています。また、100studioは今後、参加者の中から才能を見出し、実務経験の機会を提供することも視野に入れています。
100studioのビジョン
100studioは、「アニメーションを通じて人の心を豊かにする」ことを目指し、豊富な制作経験を持つクリエイターを支援しながら、業界を担う次世代の人材を育成することに力を入れています。
今後も台北芸術大学との連携を深め、アニメーション制作の新たな可能性を探る取り組みを続けていくでしょう。