漢方薬の新展開
2024-03-19 00:23:45
日本漢方製薬が東京生薬協会に加盟し中国市場に進出
日本漢方製薬の新しい挑戦
日本漢方製薬株式会社(本社:東京都北区)は、漢方原料の量産体制を確立し、海外展開を本格化させる方針を打ち出しました。この度、同社は公益社団法人東京生薬協会への加入を決定し、その重要な一歩を踏み出しました。
公益社団法人東京生薬協会への加入
2024年4月1日付で東京生薬協会に加盟することが正式に承認されました。この協会は、優良生薬の確保と普及振興を目指して1953年に設立され、生薬業界の発展と国民の健康促進に寄与しています。日本漢方製薬は、2027年の経営目標に向けて漢方原料の量産体制を構築し、地域における健康長寿と貢献を目指しています。
加入が承認された背景には、優良生薬の確保に向けた企業努力と、地元の資源を生かした経営理念があります。今後、地域の活性化を通じてグローバルな展開も進めていく考えです。
中国漢方原料メーカー事業への進出
また、同社は2023年12月から河北安国振宇製薬有限公司との合弁により、河北済世生物科技有限公司を設立しました。これは、アジア市場をターゲットにした医療用品や健康食品、化粧品を扱ってきた経験を生かしたもので、漢方原料事業の拡大を図るものです。
中長期的なビジョンとして、中国の漢方市場に対する進出を強化していく計画です。iiMedia Researchのデータによれば、中国の漢方生薬市場は2024年には約4兆円に達する見込みです。このビジネスチャンスを生かし、日本漢方製薬は現地の企業と連携しながら事業の拡大を目指しています。
世界的な漢方薬市場の成長
日本漢方製薬の海外進出において、世界的な漢方薬市場の拡大も注目されます。2022年に約2,000億ドルだった市場規模は、2030年には約3,700億ドルに成長すると予測されています。これにより、日本製の漢方製品の需要も高まることが見込まれます。
まとめ
日本漢方製薬は、東京生薬協会への加盟を基に、地域社会への貢献を強化しながら、海外市場への進出を果たし、持続可能な企業成長を確立していく考えです。今後の動向に耳を傾け、漢方薬業界全体の発展に寄与する活動に期待が高まります。
会社情報
- 会社名
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日本漢方製薬株式会社
- 住所
- 東京都北区赤羽1-42-8
- 電話番号
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03-6795-8864