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近年、鋼材業界ではコストの高騰や働き方改革、そして取引の透明性向上が求められています。これまで多くの企業がFAXや電話などのアナログな手段で取引を行っていたため、これらの課題を解決するにはデジタル技術が必須です。そんな中、株式会社ラソルテは新たに金属材料専門のBtoBマッチングサービス「LAZERO」（ラセロ）を提供を開始しました。

サービスの目的と背景

ラソルテは、鋼材業界に特化したシステムインテグレーターとして、長年にわたるITソリューションの提供を行ってきました。しかし、鋼材業界のアナログなコミュニケーション手段は根強く残っており、効率的なビジネスが難しいという現実があります。そこで、ラソルテは「皆様のビジネスをより円滑に活性化させたい」という強い思いから、本サービスの開発に着手しました。

「LAZERO」の特徴

「LAZERO」は金属材料の購入企業、販売企業、加工企業が簡単に登録できるプラットフォームです。以下にその特徴を挙げます。

1. BtoBマッチング機能
このサービスでは、必要な金属材料や加工技術をもとに企業を検索し、新たな取引先を見つけることが可能です。さらに、既存の取引先との関係も維持しつつ、公開範囲を設定することができます。

2. チャット形式の商談スペース
商談のやり取りは全てチャット形式で管理され、見積書や設計図面などの文書を一元管理することができます。こうした機能により、商談の進行がスムーズになるでしょう。

3. 自動通知機能
商談が開始されるタイミングを自動的にメールで通知します。具体的には、登録した見積依頼が特定の材料や加工技術に合致した時点などで通知が届き、素早い対応が可能になります。

料金プランと期間

本サービスは2024年3月31日まで全機能が無料で利用できます。ユーザー数や資料の保存数に制限がある無料会員と、より多くの機能を利用できる有料会員（スタンダード・エンタープライズ）があります。なお、無料期間に登録した会員には、将来的に有料プランへの切替に際して特典が用意される予定です。

担当者の思い

ラソルテの新井健太郎専務取締役は、「ラセロ ベータ版」のサービスがスタートしてからの1年間の経験を振り返り、ある会員からの言葉が心に残ると語ります。「このサービスを成功させるには君たちが材料屋になる必要がある」という言葉からは、業界特有のニーズを理解し、寄り添ったサービス開発が求められていることが示唆されています。IT企業としての知見を活かし、今後も業界のニーズに応えるサービスを展開していく意欲を見せています。

鋼材業界のデジタル化を進める「LAZERO」は、今後のビジネス環境の変化に対応するための有力なツールとなるでしょう。このサービスを活用することで、企業間の効率的な取引が実現し、業界全体のさらなる活性化が期待されます。

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