東京メトロは、2025年5月25日から英国ロンドン市にてエリザベス・ラインの運営を開始します。この事業は、東京メトロがGo-Aheadグループ及び住友商事と共同で設立したGTS Rail Operations Limitedを通じて行われます。このプロジェクトでは、Go-Aheadが65%、東京メトロと住友商事がそれぞれ17.5%の出資比率で設立されています。今回の契約は最長9年間で、7年間の基本契約に加えてオプションの2年が付随しています。
この事業においては、2024年11月に運営権を獲得した後、契約を結び、過去の運営事業者からスムーズな移管を進めてきました。今回は、東京メトロからも取締役がGTSへ派遣され、経営にも関与すると同時に、現地での運営を支えるための社員が2名派遣されています。また、東京メトロの関係部門との連携を強化し、委員会を設置してGTSとともに運営の成功を目指します。
このプロジェクトは、東京メトロにとって初の海外鉄道路線運営への挑戦となります。これまで100年にわたり培った安全性と定時性に優れた鉄道運営のノウハウを活かし、質の高いサービスを提供することが期待されています。ロンドン市交通局をはじめとするステークホルダーとの協力の下、良好な交通システムの実現を目指します。
エリザベス・ラインの運営開始により、東京メトロは新たな収益の獲得を狙い、海外鉄道ビジネスの拡大にもつなげていく予定です。これにより、都市間の利便性を高め、より発展した都市環境への貢献も目指します。
この新しい取り組みは、東京メトロの国際的な展開の第一歩となり、今後も続々と新たなプロジェクトに挑戦する意欲が見られます。歴史的なエリザベス・ラインの運営に参加することで、世界が注目するロンドンでの鉄道事業の未来を切り開くことは、東京メトロにとって大きな意味を持つでしょう。