企業価値観の変化
2021-09-01 15:00:05

パンデミック後の企業価値観: 社会貢献へのシフトが顕著に

パンデミック後の企業価値観の変化



新型コロナウイルスの影響は、私たちの日常生活だけでなく、企業の価値観にも大きな変化をもたらしています。戦略的コミュニケーション・アドバイザーのグローバル組織である/amoネットワークが発表した最新の調査結果によると、世界22市場における525社を対象にした企業が掲げる価値観の変化が明らかになりました。これにより、企業の「人々・地域社会」に対する関心が顕著に高まっていることが分かりました。

調査方法と結果



本調査は、企業が発行する年次報告書やウェブサイトから、コロナ前と後の2期間にわたって、その価値観を分析することで行われました。調査には約2,300件の価値観が特定され、カテゴリー別に整理された結果、特に「人々・地域社会」が以前よりも優先されていることが明らかになりました。具体的には、コロナ流行前に最も多く挙げられた「倫理観・誠実さ」に代わり、パンデミック後は「人々・地域社会」が最も重要視される価値観となりました。

企業のリーダーであるアンガス・メイトランド氏は、「企業の価値観がどのように変化しているかを明らかにした今回の調査は、将来的に楽観視できる要素をもたらすかもしれません」と述べています。これは、企業がステークホルダーからどのように見られたいかを示すものでもあります。

具体的な価値観の順位



調査結果から、企業が掲げる個別の価値観を分析したところ、「誠実さ」が27.8%の企業によって選ばれており、引き続き重要視されています。次いで「革新性」、「尊重」が続きますが、特に「責任」という価値観はコロナ後に若干の増加を見せています。一方で「サステナビリティ」という観点からの評価は約5%減少しました。

このような変化が見られる中で、日本の企業もまた、特に「信頼」を重視する傾向が強まっています。これにより、コロナ流行前は「革新性」がトップであったものの、今後は「誠実さ」がより一層重要視されるようになっています。

結論と展望



今回の調査は、企業が新型コロナウイルスによって影響を受けた価値観の変化を浮き彫りにしました。社会的責任や地域への貢献が重視される一方、企業は「誠実さ」を最優先に掲げることが求められています。この流れは今後も続くと考えられるため、企業は、より透明性とコミュニケーションの強化に励む必要があります。企業の価値観が明確に示されている年次報告書は、その志を公に示すための重要なツールとなります。

詳細については、/amoネットワークの公式ウェブサイトをご覧ください。

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アシュトン・コンサルティング・ リミテッド
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