会計事務所向け生成AI活用の新Webサービス『MJS AIアシスト』を無償提供開始

MJSが会計事務所向けに提供する無償のAIサポート

株式会社ミロク情報サービス（MJS）は、生成AI（Azure OpenAI Service）を活用して開発した「MJS AIアシスト」を2025年7月23日より、会計事務所のお客様向けに無償で提供開始すると発表しました。このサービスは、会計事務所が抱えるさまざまな疑問やトラブルをスムーズに解決するためのサポートを提供し、お客様が必要とする情報を迅速に得ることを目指しています。

「MJS AIアシスト」の特徴

「MJS AIアシスト」は、入力された質問に対して、RAG（Retrieval Augmented Generation）技術を用い、過去のFAQやマニュアルに基づいて関連する情報を検索して回答を生成します。これにより、会計事務所のユーザーは簡単に問題を解決できるようになります。具体的には、サポートサイト「TVS」から「MJS AIアシスト」を起動し、ユーザーが質問を入力すると、関連性の高いFAQ記事が自動的に表示されます。もし、表示されたFAQで問題が解決しない場合は「AIで回答」ボタンをクリックすることで、AIが生成した回答を受け取れる仕組みです。

利便性の向上

生成された回答には、引用元のFAQやマニュアルへのリンクも含まれており、PDF形式でのダウンロードも可能です。これにより、必要な情報を手元に持つことが容易になります。また、社内でのテスト利用時よりも回答の精度は15%向上し、生成スピードは3分の1以下に短縮されるなど、ユーザーはストレスを感じることなく疑問を解決できます。

継続的な改善と更新

このサービスは、ユーザーからの評価フィードバック機能を搭載しており、MJSの内部で施策が実施されることで、継続的な精度向上へとつながります。毎日更新されるオペレーションマニュアルやFAQも自動で取り込まれるため、回答できる範囲が日々広がり、回答精度が向上するのです。

今後の展開

「MJS AIアシスト」は今後、会計事務所向けのERP製品「ACELINK NX-Pro」からも直接アクセス可能になる予定であり、さらに幅広いお客様への提供を視野に入れています。本年度中には企業ユーザー向けにもサービスを展開し、より多くの顧客に充実したサポートを提供するとしています。

MJSの取り組み

株式会社ミロク情報サービスは、年間44万件を超える問い合わせに対応し、より安心してシステムを使用してもらう体制を強化しています。また、FAQコンテンツの充実などを通じて、ユーザーが自らスピーディーに問題を解決できる仕組みを設け、顧客満足度の向上を目指しています。これにより、未来の会計事務所の運営において、生成AIを活用する重要性がますます高まることでしょう。

このように、「MJS AIアシスト」は会計業界における生成AIの活用の一翼を担い、より高い生産性と効率化を実現するとともに、業界全体のトレンドを牽引していくことが期待されています。