自主運営の運動会が実現した感動の日
いじめや引きこもりといった背景を抱える子どもたちが、自ら企画した運動会が2025年6月15日、都内の高校で開催されました。これまでの生活の中で失われた青春を、彼ら自身の手で取り戻すことを目指して行われたこのイベントには、約40名の子どもたちが参加しました。
<大いなる挑戦>
運動会は一般財団法人ゆめいくにより主催され、運営はすべて参加した子どもたちによって行われました。彼らは「楽しい思い出を作りたい」「自分たちでも何かできるはず」という熱い思いから、数週間前から準備を始めました。プログラムの構成やルール作り、必要な備品リストの作成、当日の進行まで、全てを子どもたちが担ったのです。何度もミーティングを重ね、彼らはこの運動会を成功させるために協力し合いました。
<多彩な競技と絆の成長>
運動会当日は、ドッジボールや綱引き、二人三脚、借り物競争、リレーなど、参加者の体力や得意不得意に関係なく楽しめるプログラムが組まれました。最初は参加者が思うように動けず、遅刻も目立ちましたが、競技を重ねるうちにチームとしての連携が深まりました。参加者同士の盛り上がりによって、最後には「もう一回リレーやりたい!」という声があがるほどの熱気に包まれました。
<参加者の声>
参加した子どもたちからは、次のような喜びの声が上がりました。
- - 「定時制の学校では運動会がないから、こういうのができて本当に嬉しい」
- - 「学校の運動会はやらされている感が強かったけど、これは自分たちで考えたことで実現したから、楽しかった」
- - 「やっぱりリアルな体験は楽しいですね」
運営メンバーも、「協調性がない子供たちの集まりなので、プログラムがうまく進むか心配だったが、共通の目標「運動会をやりたい」があったから、みんなで協力できた」と語りました。
<この日の意義>
この感動的な一日は単なる運動会という枠を超え、子どもたちにとって“居場所づくり”や“関係性の再構築”、そして「やってみたらできた」という自己効力感を感じる機会となりました。運動会の終了後には寄せ書きをしたり、他の参加者との交流を深めたりと、彼ら自身の成長が実感できた瞬間でもありました。
<ゆめいくの今後の布石>
ゆめいくでは、子どもたちの主体性を重視した多様な学びと関わりの場を今後も提供していく方針です。次回のイベントは6月29日に東京大学キャンパス内で予定されており、無料塾として子どもたちに新たな学びの機会を提供します。教育と福祉、地域が連携した持続可能な支援体制を目指して、今後も活動を拡大していく予定です。
<イベント概要>
- - 日時: 2025年6月15日(日)9:30〜16:00
- - 場所: 都内某高校(非公開)
- - 主催: 一般財団法人ゆめいく
- - 参加者: 約40名(10代中心)
<団体のビジョン>
一般財団法人ゆめいくは、「夢を育む」と「あなたがつくる」を理念に掲げ、子どもや若者が自ら未来を選べるよう支援しています。障がい児アート支援や無料塾、シェルター連携など、さまざまな事業を通じて日本全国で活動を展開中です。
<お問い合わせ先>
一般財団法人ゆめいく
E-mail:
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TEL:03-3664-5551
公式HP:[https://you-make.org/]