墨田区における内部情報系システムの刷新
東京都墨田区が導入した「FAST財務会計」について、システム刷新の事例と得られた成果を取り上げます。この記事は、2025年10月に行なった取材に基づいており、墨田区役所における課題解決や職員の満足度向上に焦点を当てています。
導入前の課題
導入前の墨田区では、財務会計と公会計のシステムが連動しておらず、決算時には多くの時間と労力を要する仕分け作業が行われていました。また、行政評価の集計をExcelで行っていたため、企画部門にとっては手間がかかる一因となっていました。さらに、当時のシステムはInternet Explorer専用であり、最新のEdgeに対応するためには新規リプレースが不可欠でした。加えて、コミュニケーションツールが欠如していたため、非常時の連絡手段にも課題が残っていました。
システム導入による成果
「FAST財務会計」を導入後、墨田区は内部情報系の業務や機能がシームレスに連携することができ、これにより手作業やExcelから解放されました。これによって、柔軟な働き方が実現し、職員からの高い満足度が得られるようになったのです。また、導入に際しての調達において、カスタマイズ率を10%未満に抑えることも評価されています。この成果が、墨田区の業務運営にどのような影響を与えたのかを見ていきましょう。
事例記事の公開と詳細情報
ジャパンシステムでは、この成果と取り組みを広く共有するために事例記事を公開しました。記事には導入の経過や職員の声などが記載されており、詳細は公式Webサイトで確認することができます。興味のある方は、以下のリンクからぜひご覧ください:
墨田区様職員満足度とカスタマイズ10%未満を両立した内部情報系システムの統合・刷新
FAST財務会計の特徴
「FAST財務会計」は、自治体の行財政運営を支援するために開発されたシステムで、PDCAサイクルの強化をサポートしています。ペーパーレス化や電子決裁の導入、データの可視化・分析などに対応しており、業務効率の向上と透明性の確保に寄与しています。また、このシステムを効果的に運用するためのコンサルティングサービスも提供しており、導入を検討している他の地方公共団体にとっても大いに参考になる内容です。
地方公共団体への導入実績
FAST財務会計は、40年以上にわたり多くの地方公共団体の財務会計業務を支えてきました。全国で280以上の団体に導入されており、特に東京都特別区では、23区中13団体で採用されている実績があります。新しい技術と手法を取り入れることにより、業務はより効率的に運営され、住民へのサービス向上にもつながっています。直接的な業務運営の改善にとどまらず、透明性を高めることで市民の信頼を得ることができたのです。
ジャパンシステム株式会社について
最後に、ジャパンシステム株式会社の基本情報をご紹介します。本社は東京都渋谷区に位置し、2020年7月に法人化されましたが、その前身は1969年に設立されています。事業内容は、コンサルティング、AI導入、システム開発など多岐にわたります。詳細については、
公式サイトをご覧ください。
墨田区の取り組みは、今後の地方公共団体におけるITシステムの導入を進める上で、良いモデルケースとなるでしょう。