わかさクリニックの進出
2022-12-27 13:00:01
わかさクリニックがベトナム進出、本格的な医療サービスを提供開始
ベトナムに進出するわかさクリニックグループ
埼玉県発の医療機関、わかさクリニックグループが新しい一歩を踏み出しました。医療スタートアップであるメドリングとの連携を通じて、彼らはベトナムにおける医療サービスの改善に挑むこととなります。本記事では、彼らの活動の背景や新クリニックの詳細についてご紹介します。
ベトナムの医療環境
近年、ベトナムは急成長を遂げており、現在の人口は約9,700万人を超え、2030年には1億人に達すると予測されています。また、2022年におけるGDP成長率は7.2%に上る見込みです。しかし、同国の医療体制は依然として改善の余地があります。特に、医院から病院への患者紹介システムが機能しておらず、大病院には患者が集中する傾向が見られます。
根本的な原因としては、クリニックにおける医療品質が国民の期待に達していないことや、患者が早期発見や予防のためにクリニックに足を運ぶ文化が育っていないことが挙げられます。それに加えて、ICT化の遅れも影響し、診療所の約90%が未だに紙のカルテを使用しているという現状です。これにより、病院との連携や情報共有が難しい状況にあります。
新しいクリニックの設立
こうした課題を受けて、わかさクリニックグループとメドリングは協力し、デジタル技術を活用したスマートクリニックを設立することを決定しました。その第一弾として、2022年12月にハノイのAEON MALL Hadong内に「東京ワクチンセンター」をオープンしました。このクリニックではワクチン接種やサプリメントの販売を行い、地域医療の質向上を目指します。
わかさクリニックグループの理念
わかさクリニックグループの理事長、間嶋崇氏は、2000年に埼玉県に初のクリニックを開業して以来、年中無休で地域医療に貢献してきました。彼は、ベトナムの医療課題に対してこれまでの経験と知識を活かし、メドリングの技術と融合させることで新たな解決策を提供できると自信を示しています。「この取り組みで得られた新たな価値を、日本での医療にも生かしていきたい」と語ります。
メドリングの取組み
メドリングのCEO、安部一真氏も自社のクリニックを通じて開発した診療支援システム「MEDi」を活用し、クリニックのデジタルトランスフォーメーションを推進しています。このシステムはすでに約70のクリニックで使用されており、ベトナムの医療 توفيرに寄与しています。安部氏は、「今回の連携によって、多くのベトナム人が健康を享受できると信じています」と語ります。
まとめ
わかさクリニックグループとメドリングの連携は、ベトナムにおける医療サービスを新たな次元へと進展させる可能性を秘めています。彼らの取り組みは、ベトナムの医療体制の改善だけでなく、日本国内の医療にも良い影響を及ぼすことが期待されます。これからの展開に注目が集まることでしょう。
会社情報
- 会社名
-
医療法人元気会わかさクリニック
- 住所
- 埼玉県所沢市若狭4-2468-31
- 電話番号
-
04-2949-2426