AGC株式会社千葉工場が「AYUMI Scan」を導入し安全性向上を図る

AGC株式会社の新たな取り組み

最近、AGC株式会社の千葉工場では、身体機能測定ツール「AYUMI Scan」の導入が発表されました。このツールは、従業員が自身の身体状態を把握し、特に転倒リスクを軽減することを目的としています。年々進む高齢化とともに、転倒によるリスクが社会的な問題となっている中、AGCは「人財のAGC」という理念のもと、従業員の健康経営を重視しています。

背景と導入の目的

AGCでは、過去の事故データを分析すると、つまずきや転倒による事故が上位に位置しています。特に高齢の従業員にとって転倒は重大なリスクであり、これを未然に防ぐための安全対策が求められていました。これまでAGCは、施設の安全面の向上やリスクの共有、体力向上を図る施策を進めてきましたが、さらなる取り組みとして「AYUMI Scan」を採用することにより、より精緻な健康管理を実施することが可能となります。

AYUMI Scanの特徴

「AYUMI Scan」は、従業員が手軽に測定できる身体機能測定ツールです。スマートフォンやタブレットを使用して、最短3分で筋力やバランス力を測定することができます。測定結果はフィードバックレポートとして個々に提供され、これには評価だけでなく、適切な運動や生活習慣のアドバイスが含まれています。このように、データに基づいた健康管理が行えるため、従業員一人一人の健康維持に寄与することが期待されています。

導入の進め方

AGC千葉工場では、2024年に「AYUMI Scan」の運用を開始し、最初は間接部門の従業員から対象に測定を行います。環境安全部が用意したiPadを各課に貸し出し、課ごとの運用を進めることで、測定にかかる負担も軽減されます。将来的には製造部門へも展開を考え、全従業員が自身の身体状態を把握できる環境作りを目指しています。また、千葉工場での成果を踏まえ、他の工場への導入も視野に入れているとのことです。