持続可能な未来を切り拓くMS&ADグリーンレジリエンス(TM)レポート2024の発行

MS&ADグリーンレジリエンス(TM)レポート2024の発表

MS&ADインシュアランスグループホールディングス（以下、MS&AD）は、2023年8月に国内では初めて気候と自然に関する統合的な報告書を公表しつづけており、今回はTCFDおよびTNFDの提言に準拠した新たなレポート「MS&ADグリーンレジリエンス(TM)レポート2024」を発行しました。このレポートは、気候変動と自然資本に関連するリスクや機会を総合的に分析し、その重要性を明らかにすることを目的としています。

レポート発表の背景と目的

MS&ADが「グリーンレジリエンス」という考え方を掲げるのは、損害保険業界が自然環境の保全と持続可能な経済活動を両立させることが必要であり、台風や森林火災といった自然災害の頻発は同社にとって重大な課題であるからです。この考え方に基づいて、グループとしてのレジリエンスの向上を図り、社会全体の強靭性を高めていくことを目指しています。

レポートの内容と分析ポイント

本レポートでは、気候変動や自然資本の減少がMS&ADの保険引受や投資に与える影響を多角的に検討しています。具体的には、自然の力が洪水や暴風雨を防ぐ機能がMS&ADの事業においてどのような役割を果たしているのかが分かりました。また、九州北西部の都市河川流域を例に、自然資源を活用した防災策の有効性をシミュレーションで検証し、水災リスクの低減効果を定量的に示しています。

他にも、多様な業種における投資先や保険引受先の分析・評価をMS&ADインターリスク総研と共同で行い、気候および自然関連のリスクと機会について詳細に検討しています。以下は主な分析内容です：

- MS&AD事業における重要業種を特定するためのバブルチャート評価
- 気候シナリオや社会経済シナリオを基にした物理的リスクおよび移行リスクの分析
- TNFD提言に基づく生態学的な要注意地域と500社との関連性分析

虚心坦懐な視点での今後の展望

MS&ADインシュアランスグループは、今後も多様なステークホルダーとの協力を通じて、持続可能な社会実現に向けた取り組みを強化していく意向を示しています。気候変動への対応や自然関連のリスクを理解し、長期的な視点から事業を展開していく姿勢が見受けられます。

本レポートは、以下のリンクからダウンロード可能です。関心のある方はぜひ詳細をご確認ください。
MS&ADグリーンレジリエンス(TM)レポート2024