ソラコムがAECCに出展する次世代通信プラットフォームIRIGATE
国際会議「All-Member Meeting」が2025年11月5日に東京で開催されることが決まり、株式会社ソラコムが参加することが発表されました。この会議では、Automotive Edge Computing Consortium(AECC)と連携し、自社開発の新しい通信プラットフォーム「IRIGATE」のデモンストレーションが行われます。AECCは、コネクテッドカーの進化を目指す非営利団体であり、車両の安全性や効率性を向上させるために、ビッグデータの活用を推進しています。
自動運転技術やモビリティに関するサービスニーズが増大している中で、車両の通信はますます重要性を増しています。自動車のライフサイクルは20年以上にわたり、急速に進化する通信技術や多様なサービスの展開に対応し続けることが求められています。これに応える形で開発されたIRIGATEは、コネクテッドカー向けに設計された通信プラットフォームです。
IRIGATEの特徴
IRIGATEの最大の特長は、その柔軟性と安定性にあります。このプラットフォームは、自動車メーカーを中心に構築されており、車両が長期間にわたり安定した通信を使用できるように設計されています。IRIGATEはクラウド内にIRIGATEコアと端末を持ち、通信事業者並みの認証、課金、ルーティングなどの管理機能を実現します。これにより、車両デバイスの遠隔操作やストリーミングメディアの制御が可能になります。
デモンストレーション内容
All-Member Meetingでは、ソラコムがIRIGATEを活用した具体的なデモンストレーションを行います。特に、リモートでの車両デバイス操作や、ネットワーク帯域を制御したストリーミングメディアのAPI制御シナリオが紹介される予定です。これにより、参加者はIRIGATEの実際の機能や最先端技術を体感できる機会を得ることができます。
ソラコムのビジョン
ソラコムは2024年5月にAECCに加入し、今後もメンバーたちと協力して、自動車業界における将来のニーズに応じた新技術や標準を確立するための活動を進めます。AECCのグローバルメンバーとの連携を通じて、コネクテッドカーがクラウドに安全に接続できるソリューションを提供し、さらに進化するモビリティサービスに貢献していく方針です。
IRIGATEの由来と意義
IRIGATEという名前は、「Intelligent(知的な)」「Replaceable(交換可能な)」「Interconnections(相互接続)」、そして「GATE(ゲート)」という4つの要素に由来しています。また、灌漑を意味する「Irrigate」という言葉をも連想させ、通信ネットワークの流動的で柔軟な特性を示唆しています。IRIGATEは、車両のライフサイクルを通じて柔軟かつ安定した通信を提供し、自動車のコネクティビティの変革を目指しています。
ソラコムの公式サイトにて、IRIGATEに関する詳細情報や、AECCに関する資料が公開されています。興味のある方はぜひアクセスしてみてください。
AECC公式サイト
IRIGATEの詳細資料