映画とケア児の挑戦
2025-03-05 10:45:05

医療的ケア児のための映画上映会、全国22会場で『ドラえもん』を楽しもう!

医療的ケア児を映画館へ!『映画ドラえもん』上映会の取り組み



2024年4月21日、TOHOシネマズららぽーと横浜にて、特別な映画上映会が開催されました。これは医療的ケアが必要な子どもや障がいを持つ子どもたちを対象にした映画『ドラえもん のび太の地球交響楽』の上映会です。このイベントは、NPO法人AYAが主催し、全国22会場で行われる大規模な活動の一環として位置づけられています。

医療的ケア児とは


医療的ケア児とは、日常的な医療行為が必要な子どもたちのことを指します。厚生労働省によると、全国には約2万人の医療的ケア児がいます。こういった子どもたちが映画館で映画を楽しむことには、様々なハードルが存在しています。

映画上映会の背景


この上映会の発端は、「映画館で映画を観たい!」という医療的ケア児の家族からの熱い想いにはじまります。一般的な映画館では、席にじっと座れない子どもや、声を出してしまう子どもにとって、周囲に迷惑をかけてしまうのではないかという心配がつきまといます。AYAはこの声に応え、映画館全体を貸し切り、安心して楽しむことができる環境を整えました。

医療従事者が現場で常駐することで、急なアクシデントにも迅速に対応できる体制を作ることで、親御さんたちがリラックスして参加できる環境を提供しています。2023年4月には、初めての上映会を川崎で実施し、その後も継続的に多くのイベントが行われてきました。

参加者の声と活動の広がり


参加者からは「周囲の目を気にせず、貴重な体験ができた」という感謝の声が寄せられています。これまでに3回の連続上映会を実施し、全国各地で多くの家族がこの特別な瞬間を共にしました。

2024年春にはさらに全国13会場で『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』を上映し、2,056名が動員されました。夏秋には『クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記』を、冬には『モアナと伝説の海2』を上映する予定です。どの世代でも楽しめる映画を通じて、心温まる思い出づくりを手助けしています。

次回の上映会


2025年には、医療的ケアが必要なお子さまや障がいを持つ方々を対象にした上映会が予定されています。具体的には、3月22日のイオンシネマ幕張新都心から始まり、全国各地で開催されます。このイベントは、医療機器の音や子どもたちの声も受け入れられることが重要とされ、参加者が多様性を尊重し合える環境作りを目指しています。

料金はそれぞれ1,000円で、2歳以下のお子さまも無料で参加できるなど、幅広い層に開かれています。各種イベント詳細はAYAの公式ウェブサイトで確認できます。

NPO法人AYAの想い


NPO法人AYAは、「スポーツ・芸術・文化を通じて子どもたちの世界観を広げる」という使命を掲げ、病気と戦う子どもたちやその家族に希望の場を提供しています。代表理事の中川悠樹氏は、これらの活動を通じて、医療的ケア児やその家庭がもっと安心して生活できる社会の実現に向けて寄与しています。

私たちは、映画上映会のような取り組みを通じて、子どもたちの大切な瞬間を彩り豊かにし、未来への挑戦を支えていきたいと考えています。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

会社情報

会社名
特定非営利活動法人AYA
住所
東京都中央区日本橋兜町6番5号
電話番号

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。