ITインフラ市場での新たな展開、ＪＦＥシステムズとAZPowerが提携

ITインフラ市場での広がりを見せる提携

近年、ITインフラ市場は急速に変化しています。特に、クラウドを活用するニーズが高まり、従来のオンプレミス環境からの移行が進んでいます。その中で、クラウド環境の利用においては、ハイブリッドクラウドやマルチクラウドといった複合的な利用方法が重要視されています。このような背景の中、ＪＦＥシステムズ株式会社（以下、ＪＦＥシステムズ）とAZPower株式会社（以下、AZPower）の業務・資本提携が発表されました。

提携の目的と背景

企業間の提携は、独自の技術やリソースを持ち寄ることで、新たなシナジーを生むことが期待されます。今回の提携においては、クラウドインテグレーション事業の拡大と技術力の向上が目的とされています。特に、AZPowerはMicrosoftによる「Specialization」資格を持ち、その専門知識を活かして、顧客企業のクラウド活用を全面的にサポートしています。

この提携を通じて、ＪＦＥシステムズはAZPowerの豊富なクラウド知識を取り入れ、高度化する市場ニーズに対して幅広く対応できる体制を整えていく意向を示しています。また、ＪＦＥグループの広範な顧客基盤を活用することで、さらなるビジネス機会を創出し、両社のクラウド事業の発展が見込まれます。

クラウドインテグレーション事業の未来

クラウドインテグレーションの重要性が増す中、企業はシンプルなクラウドの導入にとどまらず、複雑な環境を整備する必要があります。ハイブリッドクラウドやマルチクラウドの導入は、顧客企業にとって競争優位性を確立するための重要な施策となるでしょう。そこで、両社の提携がもたらす相乗効果は、顧客にとっても非常に大きな意味を持つものとなると考えられます。

この業務・資本提携は、AZPowerの第三者割当増資の引受という形で資本的なつながりも強化されています。これにより、両社の今後の協力体制がさらに強固なものとなり、業界全体に新たな風をもたらすことが期待されます。