従業員向け株式報酬制度の導入
ごうぎんは、従業員が成長することで、顧客により高い付加価値を提供することを目指し、新しい株式報酬制度を導入することを発表しました。この制度は、優れたパフォーマンスを発揮する従業員に対するインセンティブであり、通常の賞与に加えて当行の株式を付与する仕組みです。
この取り組みの狙いは、従業員の「業績向上や株価への貢献意欲」及び「エンゲージメントの向上」を意図しており、従業員と経営陣が一体となり、中長期的な企業価値の向上を目指す文化を築くことです。
株式報酬制度の詳細
この制度では、従業員は業績に応じて最大60万円相当の株式を受け取ることができます。株式の付与は、当行の中期経営計画における連結当期純利益と、各個人の業績評価を基にポイントが付与され、そのポイントに基づいて株式が給付される仕組みです。このようにすることで、従業員は自身の業績が直接的に報酬に結びつくという新たなインセンティブを得ることができます。
更に、従業員の判断に依存することなく「能力発揮や貢献度により公正に報酬する」という新たな考え方のもとで、従業員の貢献度に応じてポイントを付与します。この仕組みにより、従業員がより一層の成長に向けた動機付けがなされ、自らのスキルを高める環境が生まれるのです。
株式報酬制度の仕組み
本制度の導入にあたり、以下のような信託の仕組みも設けられています。まず、当行とそのグループ会社は「株式給付規程」を定め、対象となる従業員に対して将来給付される株式を予め取得します。この株式取得は、みずほ信託銀行を通じて行われ、依頼された金銭が原資になります。
この信託の仕組みでは、信託された金銭を使用して当行の株式が取得され、最終的には要件を満たした従業員に対して、その付与されたポイント数に基づいて株式が給付されます。ある条件を満たさなかった場合でも、従業員には株式の時価相当の金銭が支払われるため、安心して制度を利用できます。また、ポイント付与や株式の給付に際して、信託管理人の指示によって議決権が行使されるため、透明性が確保されます。
今後の展望
従業員向け株式報酬制度の導入に伴い、ごうぎんは人的資本への投資を前年より7%増加させる計画です。これにより、従業員のモチベーションを高め、企業全体の生産性を向上させることが期待されます。新たな信託制度は、2025年8月に契約が締結される予定で、どのような株式が取得されるかなど、詳細については今後の発表に注目です。
この新たな施策が、従業員の働き方や企業の成長にどのように寄与していくのか、期待が高まります。