静岡で開催される挽物展
静岡市駿河区の「駿府の工房 匠宿」で、2024年12月20日から2025年2月2日までの期間、挽物展が行われます。このイベントは、静岡の伝統技術である木工挽物に焦点を当て、地域の職人たちの作品を展示するものです。入場は無料で、木工業の魅力を多くの人に知ってもらうことを目的としています。
静岡の挽物の伝統
静岡の挽物は、1864年に始まり、銘木商の酒井米吉氏によって開業されました。以来、地域の生活に密着したアイテム、防具から家具の取手、さらには雛人形に至るまで幅広い分野で活躍しています。木材の塊から引き算を通じて形を作るプロセスは、まさにアートです。職人は、その瞬間ごとのアクシデントにも柔軟に対応しながら、精巧な作品を生み出します。
出展作家と作品
今回の挽物展では、以下の作家たちが出展します。
- - 白鳥工房(白鳥博之):精密な彫刻技術で知られる。
- - 小田工芸(小田清):日常生活を彩る美しいアイテムが豊富。
- - 瀧本挽物製作所(瀧本雅之):伝統技術を活かした革新的なデザイン。
- - 岸本挽物:多様な作家がそれぞれのスタイルで作品を提供。
これらの職人たちは、静岡の挽物の持つ美しさと技術を改めて示してくれることでしょう。
駿府の工房 匠宿
「駿府の工房 匠宿」は、2021年より新たに株式会社創造舎によって運営されています。22年ぶりのリニューアルを経て、地域の工芸文化を誇示する「歴史と未来を結ぶ場所」として多くの人々に開放されています。ここでは、竹千筋細工、陶芸、藍染め、木工指物、漆など、さまざまな伝統工芸を体験できます。
工房長には一線で活躍する職人が招聘されており、参加者はただの見物人ではなく、自らの手で工芸品を制作する貴重な体験ができます。加えて、地元の食材を使ったカフェや、和菓子屋も併設されており、訪れた人々にひと休みできるスポットも提供されています。
イベントの詳細
- - 開催期間:2024年12月20日(金)〜2025年2月2日(日)
- - 会場:駿府の工房 匠宿、匠宿伝統工芸館(静岡県静岡市駿河区丸子3240-1)
- - 入場料:無料
- - 開館時間:10:00〜19:00(入場は閉館の30分前まで)
- - 休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日休館)
この挽物展は、静岡の文化を体験する絶好の機会です。地元の人々だけでなく、観光客にもぜひ足を運んでいただき、静岡の伝統工芸に触れてほしいと思います。静岡挽物組合、静岡特産工業協会、公益財団法人静岡産業振興協会の後援のもと、このイベントは進行中です。
お問い合わせ
詳細や具体的な質問は、駿府の工房 匠宿(電話053-256-1521)に問い合わせてください。公式ウェブサイトも参考にしてください:
駿府の工房 匠宿。