幕張ベイエリアの新たな挑戦 – 資源とつながりを見つめて
千葉県千葉市美浜区の幕張ベイエリアにおいて、一般社団法人ウェルビーイング・ライフジャーニー機構(WLJI)は住民とのヒアリングを通じて地域資源と人々のつながりを可視化するプロジェクトを進めています。この取り組みは、地域住民が本当に求めるものを理解し、さらに地域の幸せな生活を育むための重要なステップです。
調査の背景
WLJIは「よく生きる(ウェルビーイング)」をテーマに、幕張ベイタウン・ベイパークを一つの生活圏として捉えています。この地域は、2025年の世界幸福度ランキングで日本が最下位となる中、個人のウェルビーイングを改善するための新しいアプローチが求められています。
同機構は、「聴くこと」から始め、住民の声をじっくりと聞くことで地域の実情を把握し、コミュニティをより良いものにしていく意図を持っています。
調査概要
今回のヒアリング調査では、地域住民や事業者、活動者などを対象に575〜90分の個別インタビューを実施しました。29件のインタビューを通じて、地域の「まちの資源」と「満たされていない欲求」を34のカテゴリーに整理しました。
住民の中には転入したばかりの人もいれば、20年以上住んでいる人もいますが、様々な世代や居住年数の視点から地域のリアルな声を収集しました。
調査結果と見えた課題
ヒアリングの結果、地域には「ヒト」「コト」「バ」「知恵」「環境」という5つの資源があり、同時に「こうだったらいいのに」といった未充足の欲求も10項目浮き彫りになりました。これらの結果は「表層課題」「構造課題」「心理課題」の3層に分けられ、地域の人々が抱える問題をより明確に示しています。
具体的には「自分の経験を地域のために活かしたい」という声や、「子育て世代と独立した世代が出会う場所がほしい」といった要望が寄せられました。これらの意見は、地域の中での関わりたい思いはある一方で、そのための接点が不足していることを示しています。
WLJIのビジョン
WLJIは今回の調査をもとに、自らを地域の「管理・調整主体」と捉えず、むしろ「まちのリソースを紡ぎ出し、関係性を構築するプラットフォーム」としての役割を果たすことを目指しています。
3層構造から導き出された課題を、地域の帰属意識や信頼関係を育むことで克服し、住民一人ひとりのライフジャーニーに寄り添うことを重要視しています。
今後の取り組み
今後、WLJIは地域のウェルビーイングを高めるために、様々な活動を企画しています。例えば、2026年7月31日には「まちの先生交流会」を開催し、地域の皆が教師となって得意なことを教え合うイベントを実施します。また、8月2日には地域情報を集約するメディア「Bula! Makuhari Bay」を立ち上げ、住民とお店の情報を共有することで地域の人的資本や関係資本の可視化を図ります。
今後もWLJIは行政や企業、学術機関と連携しながら、地域のウェルビーイングの実践知を共有し、持続可能な地域づくりへとつなげていく計画です。
代表理事のメッセージ
「今回の調査は30件のヒアリングという限られた規模ですが、私たちはこれを答えではなく出発点として捉えています。地域の小さな声を丁寧に扱い、誠実に向き合うことが、私たちの責任です。今後も地域の皆様と共に成長していくことを大切にしていきます。」と、代表理事の松村直輔は語っています。
このように、幕張ベイエリアでは地域資源と住民のつながりの新たな形を模索する活動が今後も続いていく見込みです。