音声から読みやすい文へ
2025-12-08 10:58:59

朝日新聞社、音声データから整文処理を自動化する特許を取得

朝日新聞社が音声データの整文処理を特許取得



株式会社朝日新聞社(代表取締役社長CEO:角田克)は、2025年9月に音声データから自動的に読みやすいテキストを生成する技術に関する特許(第7749098号)を取得しました。この特許は、同社のCTO室メディア研究開発センターによるもので、特に会議やインタビューなどでの複数の話者がいる場合において、その内容を忠実に反映しつつ、読みやすさを両立させることを目指しています。

特許取得の背景


従来、音声を文字に起こす作業は、特に多くの話者がいる場面では、発話内容を忠実に再現しようとすると、可読性に乏しい素の書き起こし文が生成されてしまい、後の編集作業が非常に手間となります。この特許では、音声認識や話者分離、文分割といった基本処理に加え、言語モデルを駆使して整文処理を一体的に行う新たなアーキテクチャを確立しました。それにより、話し言葉特有の言いよどみや冗長な表現を自動的に排除し、表記の統一や文の誤り修正を行うことができるのです。

整文処理の利点


この新技術の導入により、書き起こし文の品質が大幅に向上し、編集作業の効率化が実現します。結果として、コンテンツ制作にかかる時間やコストを削減できるのはもちろんのこと、ユーザビリティの向上にも寄与します。特に、朝日新聞社のコンテンツ制作支援サービス「ALOFA」の「AIリフレーズ」機能としても利用されており、音声書き起こしから執筆に簡単に移行できるため、さらなるプロセスの簡略化が期待されています。

ALOFAとは


「ALOFA」は、音声認識技術と自然言語処理を駆使した次世代コンテンツ制作支援ツールです。このツールを活用することで、音声を迅速にテキスト化し、発言者ごとの分離や不要な言葉の削除、さらには要約や見出し生成までを一貫して行うことができます。これにより、従来以上に高い品質のコンテンツが短時間で制作可能となります。

メディア研究開発センターについて


朝日新聞社が運営するメディア研究開発センターは、2021年4月に設立されました。ここでは、人工知能などの先端メディア技術と豊富なテキストや画像、音源などの資源を活用し、社内外の問題解決に向けた研究開発を進めています。また、自然言語処理や画像処理といった先進的な技術の研究にも取り組んでいます。

今後も整文技術のさらなる精度向上を図り、より質の高いユーザー体験の実現に向けて、朝日新聞社は継続的に努力していくでしょう。また、新たな取り組みを通じて、現代の情報化社会におけるメディアの役割をさらに強化していくことが期待されています。


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会社情報

会社名
株式会社朝日新聞社
住所
東京都中央区築地5-3-2(東京本社)
電話番号
03-3545-0131

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