「ハグ・ハグ 彦根」が始まる
滋賀県彦根市に新たに開設される児童発達支援・放課後等デイサービス「ハグ・ハグ 彦根」。この施設は、約40年のサラリーマン経験を持つ山極孝司氏が代表を務め、2024年9月に本格的に開所します。これに先立ち、木曜日からクラウドファンディングを開始し、目標金額200万円を掲げています。
十分な設備を整えるために
「ハグ・ハグ 彦根」の設立目的は、音楽や絵本を通じて児童たちを支援すること。「発達障がい児の成長を支えたい」という山極氏の強い思いが込められています。クラウドファンディングでは、ピアノや絵本、療育グッズなど、子どもたちの学びを助けるための設備を整える資金を集めることが目的です。
山極孝司の想い
山極氏は、震災後に見た困窮している人々の姿が、今のビジョンを築くきっかけとなりました。定年前後、ボランティア活動や福祉の現場を学ぶ中で、福祉事業の重要性を再認識。特に、発達障がい児が直面する問題に彼なりの解決策を求めることに決めました。
実際の施設運営を進める中で、経験したのは人材不足という厳しい現実。多くの応募者が集まらず、開所の準備が進まない中、元日には能登半島地震の影響で地域が再生に向かう力強さを目の当たりにしました。地震の被災者からの支援申し出があったことは、彼の事業への希望をつなげるきっかけとなったのです。
施設の特徴
「ハグ・ハグ 彦根」では、発達障がい児が安心して過ごせる場所が提供されます。教育環境、特に日々のルーティンにストレスを抱える子どもたちには、感情を理解し、親御さんとともに成長できる支援が求められています。このようなニーズに応えるため、ピアノや絵本が揃った施設を計画しています。
クラウドファンディングプロジェクト
クラウドファンディングの具体的な内容としては、総額200万円を目標に、ピアノに120万円、絵本に30万円、そして療育グッズに50万円が必要とされています。支援者には施設の内覧会招待など、感謝の意を込めたリターンが用意されており、地域との連帯感を深める機会にもなるでしょう。
クラウドファンディングは2024年8月5日から開始します。このプロジェクトを通じて、地域の未来を支える「ハグ・ハグ 彦根」となることが期待されており、地域住民の参加も呼びかけられています。
アンバサダー募集
さらに興味深いのは、音楽と絵本の素晴らしさを広めるアンバサダーの募集です。この役割を通じて、プロジェクトの認知度を上げ、信頼できる支援者を増やしていきたいと考えています。地域に根ざした活動が展開される「ハグ・ハグ 彦根」は、地域の未来を明るくするものとなるでしょう。
施設の意義と今後の展望
「ハグ・ハグ 彦根」は、子どもたちにとって光となる場所を目指しています。また、地域全体で子どもたちを支えるための環境づくりにも尽力し、SDGs達成に向けて貢献する意義を持っています。具体的には、目標3「すべての人に健康と福祉を」、目標4「質の高い教育をみんなに」、そして目標11「人や国の不平等をなくそう」それぞれに対して寄与していく姿勢を示しています。
地域が一体となって子どもたちの夢を育むため、「ハグ・ハグ 彦根」が実現する未来に期待が高まります。積極的な参加を通じて、地域の絆も更に深まることでしょう。
施設の詳細
この新たなチャレンジが、地域の福祉の未来を明るく照らすことを願っています。