LGBTQの仕事と暮らしに関する重大な報告会
認定NPO法人虹色ダイバーシティが提供する「LGBTQの仕事と暮らしに関するアンケート調査 nijiVOICE2024」の報告会が、2024年12月21日(土)14:30から大阪市で開催されます。この会は、性的マイノリティの現状を知り、共に生きるまちづくりを模索する場として、2,298人から集めた貴重なデータに基づいています。
調査の背景と目的
日本社会において、性の多様性が認知される一方、LGBTQの人々が自分のアイデンティティを職場や日常において開示する機会はまだまだ限られています。だからこそ、そこでの課題やニーズを探るためには、実際のデータが欠かせません。虹色ダイバーシティは2014年から学術研究者と協力し、独自のアンケートを実施することで、性的マイノリティに関するデータを収集し、社会教育活動に繋げています。この情報を基に、企業や行政がより良い施策を推進できるようにしたいと考えています。
アンケートの内容と結果
2024年のアンケートは、同性婚が認められた際のLGBTQの思い、職場でのエンゲージメント、メンタルヘルス、そしてLGBTQにとっての居場所の実態を含む多様なテーマが取り上げられました。
同性婚がもたらす影響
調査の結果、同性婚が実現した場合のLGBTQの反応には多様性が見られました。自分が結婚すると答えたのは43%で、交際相手を探すと答えたのは25%にのぼりました。結婚指輪の購入を検討すると思っている人も53%という結果です。これにより、婚姻の選択が社会においてどれほど重要な意味を持つのかが浮き彫りになりました。
働き方と職場環境
さらに、職場のエンゲージメントについても調査が行われました。LGBTQ施策が充実している環境では、従業員の職場への愛着が高い傾向にあり、アライの存在が重要であることが確認されました。
メンタルヘルスの課題
メンタルヘルスに関するデータも見逃せません。調査では、トランスジェンダーに対する偏見が強い環境では、LGBTQのメンタルヘルスが劣悪になることが示されています。この事実から、偏見をなくすためには教育と理解が不可欠であることがわかります。
LGBTQの居場所
さらに、提供されたデータから、LGBTQの人々が安全に集まれる場所の利用状況が分かりました。特に、LGBTQセンターの存在は、年収や年齢に関わらず、多様な層が参加できる場となっていることが分かりました。
まとめ
今回の報告会は、社会がどのようにLGBTQとその家族、アライを支え合い、共に暮らすことを可能にするか、重要な考え方をシェアする貴重な機会となります。また、今後のまちづくりにおける施策の参考にもなるでしょう。
参加は無料で、興味がある方はぜひお越しください。共に未来を考える一歩を踏み出していきましょう。