新たな声の未来を切り開くLaryphonix
2025年5月8日、声の日に、株式会社コロキアムが開発したウェアラブル電気式人工喉頭「Laryphonix(レアリフォニックス)」の先行予約が開始されます。数量は58台限定で、価格は1台15万円(税別)。がんなどの病気によって声を失った方々に向けた福祉機器として、革命的な体験を提供します。
声を失った方々への支援
毎年、約30万人が声を失うと言われており、日本においても年間4,000人が該当します。声をなくした方々にとって、他者とコミュニケーションをとることは日常生活において極めて重要です。そんな中でLaryphonixは、従来の電気式人工喉頭に代わる新たな解決策として登場しました。
従来の電気式人工喉頭の課題
電気式人工喉頭は、装置のボタンを押すことで音を発生させる円筒型のデバイスです。しかし、これを使用する際には片手が必要で、音声も非常に単調でロボットのような印象を受けがちです。またそのデザインは、過去20年にわたってほとんど変わっていません。
Laryphonixの特長
Laryphonixは、ハンズフリーで使用できる設計が最大の特長です。首に装着し、電源を入れボタンを押すだけで利用でき、声の大きさも調整可能です。さらに、スタイリッシュなデザインで、見た目にも配慮されています。これにより、より自然なコミュニケーションが可能になるのです。
開発の背景
このデバイスは、2020年の開発開始から5年間かけて実現しました。今後もさらなる機能改善を目指して研究を続けています。
開発の展望と顧客の声
現在、将来の改良案として、振動子の改良と抑揚の制御が挙げられています。振動子に関しては、コスト削減に向けた新たな素材やデザインを模索しています。抑揚の制御に関しては、より自然な声を実現できるように取り組んでいます。予約購入者には、プロトタイプの改良版を特別価格で提供予定です。
購入の流れ
予約後には、オンラインミーティングで使用感を確認します。その後、完全受注生産として製造が進められる仕組みです。製造には2ヶ月から6ヶ月かかるとみられています。
社会的な意義
コロキアムは、声を失った人々が自己表現をしやすい社会を目指して、Laryphonixを世界に届けることに挑戦しています。代表取締役の竹内雅樹氏は、発表にあたって多くの人々の協力が必要と述べ、共に進化することを呼びかけています。
結び
Laryphonixは、声を取り戻し、コミュニケーションを取りやすくするための新たな選択肢です。日本初のこのデバイスが、声を失った方々の生活に新しい光をもたらすことを期待しています。興味がある方はぜひ、予約フォームから詳細を確認してみてください。
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お問い合わせ先
・
株式会社コロキアム公式サイト
。なお、研究開発中のプロトタイプであるため、購入に際しての注意点も確認しておく必要があります。