福岡県春日市が新たに立ち上げるシティプロモーション特設サイト「わが街ポータルかすが(仮称)」の開設が注目されています。2026年3月を予定しているこのサイトは、行政や地域住民、市内の事業者が簡単に情報を発信できるこ とに特化しています。先日、株式会社サイネックスとの間で協働構築・運用に関する協定が結ばれ、事業が本格始動しました。
今回の協定は、春日市長の井上澄和氏と株式会社サイネックスの取締役執行役員である久保博信氏との間で締結され、オープンに向けた準備が進められています。この特設サイトでは、地域のイベント情報やおすすめスポット、求人情報が自由に投稿できる他、SNSであるX(旧Twitter)との連動により、地域関連の話題も自動で掲載されます。これにより、行政の公式情報だけでなく、市民が発信したい情報も広く周知されることが期待されています。
運営にかかる費用は、春日市からの財政負担がなく、サイトに掲載されるバナー広告収入によって賄われるというシステムです。これにより、持続可能な情報発信プラットフォームが確立されることになるでしょう。
市はこの新サイトの開設によって、市民が地域へ愛着を持ち、誇りを感じることを促進し、さらには地域活動や行政運営への参加を呼びかけます。また、外部に向けて春日市の魅力をアピールし、観光や移住の促進にも繋がることを目指しています。
井上市長は、少子高齢化が進んでいく中で、地域のつながりと市民との協力が必要不可欠であると述べています。特設サイトの存在は、こうした地域の情報発信において重要な役割を果たすと考えられています。市長は、官民協働で地域情報を広めるこの取り組みが、市にとってさらなる発展に繋がることを願っていることが伺えます。
サイネックスの代表も、自社が携わる取り組みに対する期待を寄せており、地域の魅力発信や定住・移住促進に向けた努力の重要性を強調しました。事業に関しては、地域団体や企業と密接に連携し、市民が自らの情報を発信できるようなシステムを構築することを目指しています。
このような取り組みを通じて、福岡県春日市が持つ魅力や地域性を外部に発信し、少子高齢化の影響を乗り越える一助とすることが期待されています。春日市としての新たな誇りや愛着を育むこのプロジェクトには、多くの市民や事業者の参加が求められています。この新しい情報発信の場が、地域にどのような変化をもたらすのか、その行く末に注目が集まります。