ASPEN2:日本の林業に革新を
近年、環境への配慮が高まり、森林業界でも新たな燃料の導入が求められています。そんな中、スウェーデン発の混合済み燃料「ASPEN2」が2025年4月から日本での販売を開始することが発表されました。ASPEN2は、株式会社橋本屋が総代理店を務め、人体や環境に優しい特性を持つ新たな選択肢として、林業に携わる方々に注目されています。
ASPEN2とは?
ASPEN2は、1988年にスウェーデンで誕生した2ストロークエンジン専用の混合燃料です。現在、ヨーロッパを中心に30か国以上で販売されており、林業の現場では標準燃料として広く普及しています。これまで、日本国内では小型の2ストロークエンジンを使用する機械が多く、一般的には自動車用のガソリンが利用されていました。しかし、この方法では有害な排ガスが多く、作業者にとって健康面でのリスクが高いという問題がありました。
健康や環境への配慮
ASPEN2の最大の特徴は、その発ガン性物質を約93%カットできる点です。ベンゼンや芳香族といった有害物質を極めて少なくしており、不純物が少ない純粋なガスを原料とすることで生成されています。これにより、作業者が排ガスを吸い込むリスクを大幅に低減し、さらに臭いや目への刺激も抑えて健康的な作業環境を実現します。エンジン内部の煤の堆積を防ぐ効果もあり、機械寿命の延長やメンテナンス向上にも寄与します。
日本初上陸の背景
株式会社橋本屋は、特殊燃料専門商社として、自動車や建機、農機具メーカー向けの研究開発部門での燃料の調達および販売を行っています。厳しい排ガス規制に直面してきた同社は、日本の林業現場での排ガス問題に衝撃を受け、ASPEN2を日本に導入することを決定しました。日本は、国土の約7割が森林である一方で、林業従事者の減少と高齢化が進んでいる状況です。これに対し、持続可能な森林活用と環境保全を両立するためには、新しい選択肢が必要不可欠です。
ASPEN2の広がりと展望
2024年からの展開開始以降、ASPEN2は「日本林業の未来」を支える燃料として関心を集め、導入が進んでいます。すでに20を超える企業がこの新燃料を使用しており、全国の林業従事者に向けて拡大を続けていく計画です。
お問い合わせ
ASPEN2に関する導入の相談や協業維持等については、株式会社橋本屋のウェブサイトからご連絡いただけます。
株式会社橋本屋ウェブサイト
会社概要
- - 会社名:株式会社橋本屋
- - 所在地:東京都文京区小石川4-20-1イトークリエイト小石川7階
- - 代表者:代表取締役 東原 正典
- - 創業:1897年(明治30年)
- - 事業内容:特殊燃料の輸入・販売、研究開発部門向け燃料調達等
- - 公式サイト:株式会社橋本屋