住警器の重要性
2018-11-06 10:50:01
秋の火災予防運動に向けて住警器の重要性を再認識しよう!
近年、住宅用火災警報器(住警器)の重要性が再認識されています。特に日本では、平成16年の設置義務化以来、全ての住宅に設置が義務付けられているため、多くの家庭で設置されています。しかし、設置から10年が経過すると、その交換が必要になることをご存知でしょうか?
一般社団法人 日本火災報知機工業会によると、住警器の設置から10年が経つと、電池切れや電子部品の故障が起こる可能性が高まります。特に、最近の統計によると、国民生活センターの調査で約10%の世帯で住警器の電池切れや故障が確認されており、これが引き起こす「空白期間」は非常に危険です。
このため、11月9日から始まる秋の火災予防運動に向けて、全国各地で住警器の交換を促進する啓発イベントが行われます。特に、住警器の設置率が95.1%と最高の福井県では、地元消防署と協力し、地域住民に向けた啓発活動が積極的に実施されています。この活動には、啓発キャラクター「とりカエル」の着ぐるみが参加し、わかりやすく住警器の重要性を訴えています。
住警器が「ピッ」と鳴ったら、それは電池が切れそうという警告です。そして「ピッピッピッ」と鳴る場合は、故障の合図です。これを無視してしまうと、火災を感知できないリスクが生じ、大きな危険に繋がります。このため、交換は鳴る前に行うことが非常に重要です。
また、住警器にはメーカーによって異なるブザー音が設定されていますので、設置時に記入した「設置年月」や本体の「製造年」を確認し、適切なタイミングでの交換を心掛けましょう。交換作業は簡単で、ボタンを押すか、引き紐を引くことで機能をテストすることも可能です。
最新のデータにより、住警器設置の効果が明らかになっています。平成27年から29年までのデータでは、住警器が存在することで、火災による死者数が4割減少し、焼損面積や損害額も半分に抑えられたことが分かっています。これは、住警器が火災時の迅速な反応を可能にし、被害を軽減する大きな役割を果たすことを示しています。
住警器の設置と定期的な交換は、家族の安全と命を守るための基本です。届く音に耳を傾け、日々の暮らしの中で火災予防の意識を高めていきましょう。11月の火災予防運動を機に、自宅の住警器が適切に機能しているかどうかを再確認し、必要な措置を講じることを忘れずに。
ピッ、ピッピッピッという音を聞いて安心せずに、しっかりとマニュアルを確認し交換を行ってください。命を守るための第一歩は、住警器の正しい利用から始まります。
会社情報
- 会社名
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一般社団法人 日本火災報知機工業会
- 住所
- 東京都台東区北上野4-17-1偕楽ビル(新台東)
- 電話番号
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