デジタルデンチャーセミナーの開催
2023年1月25日、歯科医療従事者向け教育プラットフォームであるHATSUKULが「第1回デジタルデンチャーセミナー」を開催しました。このセミナーでは、デジタル技術を活用した義歯製作に関する最新の情報が提供され、参加者には貴重な学びの機会が与えられました。
開催背景
このセミナーは、2022年12月1日から、3Dプリンターなどのデジタル技術を用いて製作された総義歯が公的医療保険の適用対象となることを受けてのものです。アナログ方式からデジタル方式への移行が進む中、医療業界の労働環境や生産性向上も求められる現状があります。デジタル技術の導入が果たす役割やその具体的なメリット、実践的な操作方法を共有することが本セミナーの主な目的となっています。
セミナーの内容
アナログの基礎
講師陣にはHATSUKULの古澤清己氏やBPS公認インストラクターの伊佐次厚司氏、さらにカナダからリモートで参加した竹内真人氏が名を連ねており、デジタル治療の根底にはアナログの基礎知識があることが強調されました。彼らは、デジタルツールが優れていても生体への理解が前提であるとし、具体的には正確な印象採取や解剖学的知識が必要不可欠であると述べました。
北米の事例
北米における最新の実践例も紹介され、口腔内スキャナーが患者、歯科医、歯科技工士間のコミュニケーションの可視化に寄与していることが強調されました。これによって、信頼関係の構築が進むことが報告され、参加者たちはその重要性を再認識しました。
生産性向上の提言
また、経営視点からは歯科技工士の高齢化や人手不足が問題視され、デジタル化によるワークフローの効率化が不可欠だとの提言がありました。特に、材料ロスを軽減しつつ生産性を向上させる3Dプリンターの利点が際立ち、実演デモを通じて具体的な操作手法が示されました。参加者は、新しいデザインソフトを使った操作概要を知り、咬合平面設定やクラスプ設計における効率性に対して驚きを隠せない様子でした。
HATSUKULの今後
HATSUKULは今後、デジタルとアナログの融合をテーマに様々なプログラムを展開します。特に、2023年4月からは新たに「デジタルデンチャーコース」を開催予定です。これにより、次世代の歯科医療を支える新たな知識と技術を全国の歯科医療従事者と共に学んでいけることを目指します。
今回のセミナーは、デジタルデンチャーの専門知識を深めるためのとても意義深い機会であり、医療技術の進化を体感する貴重な場となりました。今後もHATSUKULの活動に期待が寄せられます。