不動産業界の顧客対応を進化させる「カイクラ」の取り組み
2025年6月4日から6日まで、東京ビッグサイトで開催された「住まい・建築・不動産の総合展 [BREX 2025]」。ここで、株式会社シンカが展開したセミナーにおいて、不動産業界の顧客対応向上に向けた最新の取り組みが発表されました。セミナーには観客が約70人を数え、その熱気を感じることができました。
様々な問題を乗り越えるための施策
シンカは、自社のコミュニケーションプラットフォーム「カイクラ」を使った顧客体験の向上について具体的な事例を紹介しました。不動産業界が抱える「顧客対応の課題」として、アルプス住宅サービス株式会社の経営企画室長である瀧本勘樹氏が招かれ、その実績を元に具体的な改善策を示しました。
導入前の現状
- - 電話対応の過負荷: 1日に100〜150件の電話がかかり、的確な応対が難しい。
- - 情報共有の遅延: 社内での情報共有が不十分で、クレームが発生する状況が多かった。
- - 対応漏れ: 不在着信への対応を怠ることで、ビジネスチャンスを逃していた。
解決策としての「カイクラ」
- - 通話録音: 過去の通話内容を振り返ることができ、正確な記録が残ります。これによりクレームの原因を追及することが可能に。
- - 不在着信の管理: 不在着信や履歴を効果的に管理でき、対応漏れを防止します。
- - SMS情報共有: SMSを使った情報共有で迅速なフォローを実現。
- - IVRによる接続改善: IVRシステムの導入により、担当部署へスムーズに接続できるようになりました。
実際に得られた成果
- - 入電数削減: 1日あたりの電話件数が150件から70件に減少。
- - クレーム対応の減少: クレーム件数が大幅に減り、顧客対応がスムーズに。
- - トラブル回避: 「言った・言わない」といったトラブルはゼロになった。
- - 業務効率向上: 従業員が安心して業務を行う環境が整備され、質の高い対応が可能となった。
このセミナー内で瀧本氏からは、「顧客満足度を高めるためには、お客様を待たせない環境の整備が重要です」とのコメントがあり、録音機能や履歴の見える化がどのように業務に積極的な影響をもたらすかが語られました。
展示ブースでの反響
また、展示会期間中に設けられたシンカのブースには多数のお客様が訪れ、「電話が鳴った瞬間に誰からの連絡か分かるのは安心できる」といった意見が寄せられ、皆が「カイクラ」に対する高い関心を示しました。他にも多くの企業から導入検討に関する相談が入り、実際の不動産業界のニーズに合う施策であることが証明されました。
カイクラの特徴
「カイクラ」は、メール、電話、Web会議、SMS、LINEといった多様なコミュニケーション手段を一元管理し、顧客ごとの履歴を整理して見られるサービスです。これにより、すぐに状況を把握し、質の高い顧客対応が可能になります。2014年にサービスを開始し、現在までに2900社以上で利用されています。
まとめ
このように、シンカが提供する「カイクラ」は不動産業界における顧客対応力を飛躍的に向上させる効果的なプラットフォームといえます。顧客満足度を高めることはもちろん、従業員の業務環境の改善にも寄与しています。今後のさらなる展開が期待されます。