阿南高専のフェムト秒レーザー微細加工技術について
阿南工業高等専門学校(以下、阿南高専)は、約60年前に設立され、技術者を育成してきた教育機関です。最新技術の研究開発に力を入れており、特に注目が集まっているのが、フェムト秒レーザーを用いた微細加工機の開発です。この技術は、セミコンジャパン2025という国内最大の半導体展示会で展示され、多くの来場者の関心を集めました。
フェムト秒レーザーとは
フェムト秒レーザーは、極めて短い時間間隔でパルスを照射することで、材料への熱影響を最小限に抑えることができる革新的な加工技術です。このため、ナノからマイクロメートルオーダーの超微細加工が可能となり、特に熱に弱い材料の加工に強みがあります。阿南高専は、この最先端の技術を活用し、微細レーザー加工システムの開発に取り組んでいます。
セミコンジャパン2025への出展
阿南高専は、2025年12月に東京ビッグサイトで開催されるセミコンジャパンにおいて、独自に開発した微細加工機とその加工サンプルを展示しました。この展示は、内閣府の「地方大学・地域産業創生交付金事業」の一環で、多くの関心を集める機会となりました。ブースはデザイン性を重視し、企業の展示の中に高専の技術力を展示するという挑戦を行いました。
教職員と学生の参加
展示には、阿南高専の長谷川竜生教授と尾崎貴弥技術専門職員が担当し、さらに本科の4年生と5年生がブースで説明を手伝うなど、学生の参加もありました。来場者からは「高専の実力に驚かされた」との声が寄せられ、学生たちにとっても貴重な経験となったようです。
これからの展望
高専で培った微細加工技術を活用し、産学連携をさらに強化していく予定です。県内外の企業や教育機関との連携を通じて、新たな事業や製品の開発を積極的に支援する方針です。常に進化し続ける技術とそれを支える人材の育成に力を入れ、地域経済の発展にも寄与していく考えです。
阿南高専の概要
阿南高専は、徳島県阿南市に位置し、機械工学、電気電子工学、制御情報工学、建設システム工学といった多彩なコースを提供しています。設立以来、8,000人以上の卒業生がさまざまな分野で活躍しており、社会に貢献する実践的な技術者を育てています。
高専の取り組みは、地域産業の発展にも貢献するものであり、今後もさまざまな分野での発信が期待されています。