横河武蔵野スポーツクラブとココロミルが協力、新しい健康管理モデルを発表

新たなスポーツチームとヘルスケアの連携

東京都武蔵野市に拠点を置く一般社団法人横河武蔵野スポーツクラブと、東京都新宿区に本社を構える株式会社ココロミルは、データ活用型パートナーシップを締結し、アスリートの健康データを地域社会の健康意識を高めるために活用する新たな取り組みを発表しました。

共創型スポンサーシップの開始

今回の契約により、選手35名に健康チェックサービスが提供されることとなります。この試みは、選手自身の健康管理をサポートするだけでなく、地域社会や全国レベルで健康意識を促すという重要な側面を持っており、全国的にも注目されています。

この健康チェックには、ココロミルが提供する「ホーム心臓ドックpro」が使用され、心疾患リスクや睡眠解析、ストレスチェックなどが行われます。データは匿名化され、社会全体の健康習慣の研究にも役立てられる予定です。

具体的な取り組みと波及効果

対象となる選手はラグビーのアトラスターズ・アルテミ・スターズ、そしてサッカーの横河武蔵野FCに所属する35名です。これにより、アスリートの健康データが地域住民や働く世代の健康意識の向上につながることが期待されています。

記録の集計結果は2026年1月以降に公開される予定ですが、既に「ホーム心臓ドック」は一般ユーザーよりも高い異常検出率を誇っており、今後の研究においても大きな成果を上げる可能性があります。実証データによれば、一般ユーザーの異常検出率は約36%ですが、スポーツチームでは43%とさらに上昇する結果が出ています。

この高い有効性は、アスリート特有の身体的負荷や生活リズムが影響していると考えられています。スポーツ現場での健康データの活用が、全国の予防医療にどのように寄与するか注目が集まっています。

社会的意義と新しいスポンサーシップの形

今回のスポンサーシップは、従来の応援型から共創型への進化を象徴する事例といえます。横河武蔵野スポーツクラブの吉川光代表理事は「地域と共に歩むクラブ」としてスポーツの力を社会に還元する重要性を強調し、働く世代の健康意識を向上させる取り組みが必要であると述べています。

ココロミルの林大貴代表取締役も、データ利用が働き盛り世代の健康意識向上につながることを期待し、この取り組みが全国に広がることを願っています。

不整脈検出の革新

「ホーム心臓ドック」は9時間以上の長時間計測を行うことで、健康診断では見逃されがちな不整脈を検出可能としています。さらに、上位モデルの「ホーム心臓ドックpro」では、睡眠時無呼吸症候群の測定も可能で、アスリートだけでなく一般のユーザーにも役立つ可能性があります。

データは専門の臨床検査技師によって解析され、異常が見つかった際には迅速に医療機関との連携が図られる仕組みとなっています。