伊勢の名作競売へ
2025-09-25 16:37:18

伊勢彦信氏の注目の中国陶磁がサザビーズで競売に登場

伊勢彦信氏のコレクションがサザビーズで競売へ



2023年9月、名高いオークションハウスのサザビーズで、伊勢彦信氏が収集してきた中国陶磁コレクションが競売にかけられます。このオークションはおおよそ2億5,000万香港ドルに上る規模で、数多くの希少な作品が出品される予定です。1970年代からコレクションを開始し、コロナ禍での影響を経て今回初めて市場に出ることが注目を集めています。

伊勢彦信氏のプロフィール



伊勢氏は1929年に富山県で生まれ、地元の農業学校を卒業後、家庭の養鶏業を引き継ぎました。しかし、日本の鶏卵産業が小規模経営であった時に、彼はアメリカで先進的な技術を学び、1971年に伊勢食品株式会社を創設しました。大規模農場の建設や最新技術を取り入れたことで、伊勢食品は日本有数の卵食品企業へと成長を遂げました。

1980年代にはアメリカにも進出し、現地法人「イセ・アメリカ」を設立。『ニューヨーク・タイムズ』にて「アメリカの卵王」として紹介されるほど、その事業は拡大しました。伊勢氏のビジネスセンスと視野の広さが際立つエピソードです。

芸術家としての歩みとコレクション



ビジネスの成功を収めた伊勢氏は、芸術コレクションの収集にも力を入れており、特に印象派や近代美術の作品を中心に集めてきました。彼のコレクションには、モネやセザンヌ、ピカソといった巨匠の作品が名を連ねています。このような背景から、2017年にはパリと大阪で特別展が開催され、その美術品の質の高さが再確認されました。

2023年には、伊勢コレクションから高額で落札された作品も多く、モネの《黄昏のエプト川岸の白樺》やシャガールの《街の上》などがその一例です。

中国陶磁の収集



伊勢氏は1980年から中国陶磁の収集を開始し、長年市場に流通させることはありませんでした。彼が影響を受けたのは、日本国内の古美術商やフランスメディアからの取材であり、その愛情深いコレクションは高い評価を受けています。一般的に9月のオークションでは、これらの希少な陶磁器がどのように評価されるのか、業界内外から注目されています。

今回の競売には、明成化の青花梔子花宮碗や南宋の官窯青釉葵口盤など、歴史的価値が高い作品が多く出品され、その落札額に期待が寄せられています。総じて、伊勢コレクションの作品は質・量ともに圧倒的であり、多くは博物館で展示された実績があります。

競売の意義



伊勢氏は「独り楽しむより皆で楽しむべし」という理念を持ち、しばしば自身のコレクションを公共機関に貸し出してきました。今回のオークションは、単なる売却にとどまらず、彼の芸術への奉仕精神が見られる場とも言えるでしょう。コレクションの一部が市場に出ることは、アート界への大きな影響を及ぼす機会でもあります。

コロナ禍による業績の悪化から、伊勢食品は2020年頃からの再編を行い、同時にコレクションの出品に踏み切りました。市場への供給と需要のバランスが、どのように影響を与えるのか、競売の結果が注目されます。

日本の古美術や世界の美術に触れ続けてきた伊勢氏の活動は、今後も多くの人々にインスピレーションを与え続けることでしょう。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

画像10

画像11

画像12

画像13

画像14

会社情報

会社名
IG Japan株式会社
住所
東京都中央区新富町1-9-9
電話番号
090-3350-3399

関連リンク

サードペディア百科事典: サザビーズ 中国陶磁 伊勢彦信

Wiki3: サザビーズ 中国陶磁 伊勢彦信

トピックス(エンタメ)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。