6県医師不足連携
2020-01-31 19:10:07

青森・岩手・福島・新潟・長野・静岡の6県が医師不足解消に向けて連携した新たな取り組み

青森・岩手・福島・新潟・長野・静岡が連携



日本全国で深刻な問題とされている医師不足。この課題は特に地方において顕著です。青森、岩手、福島、新潟、長野、静岡の6県が共同で「地域医療を担う医師の確保を目指す知事の会」を設立し、地域の医療環境を改善するための取り組みを始めました。この会の発足は、医療提供体制の強化や医師の確保を一層進めるための重要なステップとなります。

発起の目的と背景


この知事の会は、医師不足や地域間の医療偏在を根本的に解決することを狙いとしています。会の設立趣旨として、参加県の知事らは、国や自治体が医師確保に関与する必要があると訴え、以下の4点に重点を置きました。

1. 医療の提供は市場原理に頼るべきでない。
2. 地域医療なしに地方創生は成し得ない。
3. 地域医療がなければ地方自治はない。
4. 医療の出発点は地域医療であるべき。

これらの考え方に基づき、知事たちは医師が必要なときに、住民が適切な医療を受けられる体制を作るために、一丸となる決意をコンセプトに掲げています。

発足式の模様


令和2年1月31日、東京都の都道府県会館にて発足式が行われ、約150名の参加者が集まりました。第1部では、シンポジウムが開催され、医師不足と地域医療の改善についての熱い議論が繰り広げられました。

基調講演とパネルディスカッション


基調講演には、全国公私病院連盟の会長が講演し、「生命(いのち)を輝かせるための医療改革」の必要性について語りました。さらに、医師の需給問題に触れ、医師の教育や少子化対策の重要性を訴えました。

シンポジウムでは、医師偏在の現状や解決策について様々な専門家が意見を交わし、地方病院での勤務義務化の必要性や医師育成の仕組みについて具体的な提案がなされました。地域の医療を支えるために、共に取り組む姿勢が強調されました。

今後の取り組み


「地域医療を担う医師の確保を目指す知事の会」は、連携を深めながら、国への政策提言や情報発信を充実させ、地域医療の改善に向けた取り組みを推進します。また、住民の意識向上を図るための活動も展開していく予定です。特に、「SDGs」の精神を忘れず、どの地域に住んでいる人も適切な医療を享受できる社会の実現を目指しています。

本取り組みは、単なる医師の数を増やすことに留まらず、日本全体で医療制度の再構築を見据えた、未来への希望の象徴といえるでしょう。各県が手を取り合って、地域に密着した医療の提供を確立することが期待されます。

会社情報

会社名
岩手県
住所
岩手県盛岡市内丸10番1号
電話番号

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