金沢工業大学が新しい教育拠点「X(クロス)デザインラボ」を開設
金沢工業大学は、2027年春に新たな教育・研究拠点「X(クロス)デザインラボ」を設立することを発表しました。このプロジェクトは、デジタル社会の実現を目指し、産学共創によるデジタルトランスフォーメーション(DX)、グリーントランスフォーメーション(GX)、およびソーシャルトランスフォーメーション(SX)を加速させるものです。開設に先立ち、2025年8月19日には地鎮祭が行われます。
X(クロス)デザインラボの目的と内容
この施設は、知識、コミュニケーション、デジタル技術、物理的なモノ、人との相互作用を核とし、世代や文化、学問分野を超えた共創の場を提供します。地域課題に取り組むため、多様なプロジェクトを展開し、高度な情報専門人材を育成することを目的としています。特に、デジタル技術やAIを活用した生産性向上、持続可能な社会の実現を目指す人材の必要性が高まっています。
地鎮祭の開催情報
地鎮祭は、金沢工業大学扇が丘キャンパス南校地にて、10時から開催されます。報道関係者は、事前に申込みが必要となっておりますので、同大学広報課までご連絡ください。
X(クロス)デザインラボの特徴
「X(クロス)デザインラボ」では、以下の4つのテーマを掲げています。まずは、多様な専門分野とスキルを持つ人々が集まることで「知とコミュニケーション」を促進。次に、異なる世代や文化の人々が交流し、新たな価値を創出するためのコミュニティを形成します。また、物理的な課題に対してデジタル技術を活用し、実行可能なソリューションを提供。最後に、社会課題解決に資するプロダクトやサービスを生み出し、高度情報専門人材を育てます。
建物の設計と機能
この新しいラボは、鉄骨造(部分的にSRC造)で4階建て、延床面積は4796平方メートル。設計は株式会社カタチアーキテクツが担当し、施工は株式会社トーケンが行います。この施設は、様々な用途に使える空間を提供し、多様な価値観を共存できるよう配慮されています。
建築のコンセプト
1.
多様な場の創出: 様々なスケールや雰囲気を持った空間が配置され、利用者は自由に居場所を選択できます。
2.
共存の空間: 明るく開かれた雰囲気で、気軽に立ち寄れるような親しみやすい空間が特徴です。
3.
知の融合: 各フロアに中心地点を設け、知識やスキルの共有を促進します。
4.
実践的な教育施設: 環境に配慮した設計が施されており、建物自体が教育の素材となることを目指しています。
地域への影響
金沢工業大学の「X(クロス)デザインラボ」は、地域の課題解決や創生に寄与するのはもちろん、今後の教育や研究における重要な拠点となることでしょう。この新しいランドマークは、地域の活性化を促し、未来のイノベーションを生み出す貴重な場となることが期待されます。
今後の進捗に注目していきたいですね。