黄檗山 萬福寺 AR Guide で新たなデジタル体験
京都・宇治に位置する黄檗山 萬福寺が、新しいデジタル体験「萬福寺 AR Guide」を開始しました。このプロジェクトは、国際的な映像制作とイマーシブテクノロジー企業であるLensGによって開発され、歴史的な空間と最新技術の融合を追求しています。
萬福寺 AR Guide とは?
「萬福寺 AR Guide」は、萬福寺を訪れた際に境内を巡りながら、建築の美しさや歴史上の人物、禅の教えなどを楽しみながら学べるインタラクティブなデジタルガイドです。言語は英語、中国語(簡体字と繁体字)、韓国語、フランス語、スペイン語、日本語の7言語に対応しており、多国籍の観光客にも楽しんでもらえる内容となっています。特に、指定スポットをすべて巡ることで、特別な短冊がプレゼントされ、ユニークな祝福の言葉を持ち帰ることができます。
このアプリは萬福寺境内のみで利用可能で、QRコードを正門で読み取ることで簡単にアクセスできます。利用料金は一名あたり1,000円です。
萬福寺の歴史と文化
1661年に創建された萬福寺は、黄檗宗の大本山としての重要な位置を占めています。その独特な建築スタイルは、明朝時代の中国建築と日本建築の融合が見られ、国宝や重要文化財としても指定されています。アプリを通じて訪問者は、禅の修行や黄檗宗の歴史、そして寺院建築の背景を深く理解することができ、観光以上の学びの体験を提供します。
シンプルで楽しいインターフェース
「萬福寺 AR Guide」は、Webベースでダウンロードの必要がなく、誰でも簡単に利用できる直感的なインターフェースを備えています。日本語に不慣れな訪問者でも安心して利用できるよう、使いやすさが重視されています。
開発者の思い
LensGのプロジェクトディレクター、ルチナ ダリアは次のように述べています。「私たちは、学びをもっと楽しくするためにAR技術を取り入れました。この機能は単なる子供向けではなく、老若男女誰でも楽しみながら学べるように設計されています。現代のデジタル化の流れの中で、伝統を革新することは極めて重要です。」
LensGの目指す未来
LensGは、日本、アメリカ、ウクライナ、そしてヨーロッパに拠点を置き、国際的な視点とローカル文化への敬意を大切にしています。映像制作やAR・VR開発、AI技術を駆使して文化を表現し、文化に寄り添ったテクノロジーを追求しています。特に、多言語化においては言葉の正確性を重視し、「萬福寺 AR Guide」を通じて多くの人々に日本文化の深い理解を促進していくことを目指しています。
最後に
最後に、このプロジェクトを支えてくださった萬福寺の方々に感謝の意を表します。伝統と革新を結ぶ架け橋として、日本文化の未来を共に創り上げられることを誇りに思います。黄檗山 萬福寺を訪れることで、多くの方が隠された魅力を感じられることを願っています。