SNFT株式会社、Fan Marketing Platformのサービスを開始
SNFT株式会社は、2023年10月に国内で新たにFan Marketing Platformを開始しました。このプラットフォームは、企業がNFTを活用したキャンペーンを実施するためのもので、顧客との新たな接点の創出やエンゲージメントの拡大を目的としています。
NFT(Non-Fungible Token)は、代替不可能なデジタルデータであり、近年ではデジタルアートだけでなく、特別な体験を提供する手段としても注目されています。しかし、NFTの配布や受け取りに関する手続きが煩雑であることなど、企業は数々の課題にも直面してきました。そこで、Fan Marketing Platformは、NFTの配布と取得プロセスをシンプルにし、効果測定を一元的に行える環境を提供しています。
継続的な顧客接点の創出
このプラットフォームでは、キャンペーンやイベントで顧客にNFTを配布することが可能です。これにより、受け取った顧客を識別し、継続的に販促やマーケティング活動を行うための接点を作ることができます。NFTの発行時には、画像や発行枚数、取得条件をWebベースのUIから簡単に設定可能です。また、顧客は抽選やクエスト機能を楽しみながらNFTを受け取る体験を得ることができます。さらに、一般的にNFTの受け取りにはWeb3ウォレットが必要ですが、本プラットフォームの機能によって、初心者でも簡単にWeb3ウォレットを作成できる点も大きな魅力です。
NFT保有者限定の特典提供
NFTは、単なるデジタルデータ以上のものであり、保有者に対して様々な特典を提供することが可能です。例えば、限定コンテンツやファンコミュニティへの参加権、物理的なグッズとの交換権、ECサイトでの割引券など、多彩な特典を用意できます。このアプローチにより、企業は顧客の興味を引き、自社商品やサービス、さらには知的財産(IP)の認知を高めることが期待できます。
効果測定と分析の重要性
NFTの保有状況や種類、保有期間を追跡することで、顧客の嗜好や属性を詳しく分析できます。このデータを基に企業は、従来のマーケティング手法とは異なる手法でターゲティングを行い、より効果的な施策を立案・実行できます。顧客との関係性を深めるため、NFTを通じた継続的なコミュニケーションが非常に重要です。
エンゲージメントの拡大
NFTを介して顧客とのコミュニケーションを活性化し、限定特典を通じて逼迫感を与えることで、ファンやユーザーの熱量をさらに引き上げることができるでしょう。また、保有するNFTに基づく特別なコミュニティを提供することで、顧客のエンゲージメントは一層強化され、ブランドへのロイヤルティが高まることが期待されています。
ソニーグループとの実証実験
SNFTは、2025年1月からソニーグループのエンタテインメント関連企業との連携を通じて実証実験を進めています。ソニーが提供するブロックチェーン「Soneium」のネットワークを活用し、コンテンツやIPへのファンエンゲージメント向上を目指しています。今後も多くの企業と連携し、新たな顧客価値の創造に努めていく意向です。
このように、SNFTのFan Marketing Platformは、NFTを活用した新しいマーケティング手法の可能性を広げています。