出向起業の新潮流
2022-09-05 14:35:14

出向起業スピンアウトキャピタルが挑む新たな起業の形とは

出向起業スピンアウトキャピタルが描く未来



近年、日本の企業の中で新規事業の創出が難しくなってきている中、出向起業スピンアウトキャピタルが新たな方向性を示しています。このファンドは、企業に在籍する社員が自身の個人資産や外部からの資金を使って、自ら新たな企業を立ち上げる「出向起業」を支援し、シード段階からの投資や経営支援を行います。

日本の起業環境の現状



日本では、資源(人材・資金・物資)は大企業に集中する傾向がありますが、大企業内での新規事業には厳しい条件が求められます。シナジー、売上の明確な予測、確実性といった要素が優先され、多くの優れた事業案が拒まれているのが現実です。こうした環境の中で、出向起業スピンアウトキャピタルは新たな可能性を切り開くことを目指しています。

出向起業とは



「出向起業」は、大企業などに勤める社員が、会社を辞めることなくスタートアップを立ち上げる手法です。この方法により、社員は自らのアイデアやビジョンを実現するチャンスを得ながら、最初から完全に独立した形で新しい事業を進めることができます。経済産業省は2020年から、この出向起業に係る費用の一部を補助する事業をスタートしていますが、出向起業スピンアウトキャピタルはその流れを加速させる役割を担っています。

代表者のビジョン



出向起業スピンアウトキャピタルの代表パートナーである奥山恵太氏は、長年にわたり新たな産業やビジネスの創出に貢献してきました。彼は自身の行政経験を活かし、出向起業の概念を広めるためにファンドを設立しました。奥山氏は、トップ層の社員が出向や休職、辞職を通じて起業することが「当たり前」の選択肢になる未来を描いています。これにより、日本の起業家数が指数関数的に増加することを期待しています。

投資方針と支援内容



このファンドでは、プレシードからシード期にかけて、1社あたり3000万円程度の投資を行います。起業前の構想段階から相談に応じ、必要な支援を随時提供します。また、フォローアップとして追加資金調達の交渉や資本政策、事業戦略の見直しなどもサポートする体制が整っています。

外部からの支持



出向起業スピンアウトキャピタルの設立に際し、様々な業界から支持を受けています。例えば、インキュベイトファンドの代表パートナーである本間真彦氏は、大企業からスタートアップに転身する流れを加速させる重要な存在であると評価しており、このファンドが新たなイノベーションの土壌を作ることに期待を寄せています。

未来に向けた挑戦



出向起業スピンアウトキャピタルは、日本の起業環境を根本から変える可能性を秘めています。大企業で活躍する人材が自由に新たなチャレンジをしやすくなることで、日本経済全体が活性化されることを目指しています。今後、このファンドから生まれる企業がどのように成長していくのか、その結果が楽しみです。

出向起業に興味を持つ方々は、出向起業スピンアウトキャピタルのウェブサイトをご覧いただき、投資や支援の詳細を確認することをお勧めします。

会社情報

会社名
出向起業スピンアウトキャピタル1号投資事業有限責任組合
住所
東京都中央区日本橋茅場町一丁目8番1号
電話番号

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