フランスのチーズに関する新たな研究が進められ、3400種を超えるチーズの存在が明らかになっています。これを記念して、フランス全国酪農経済センター(CNIEL)が欧州連合(EU)の支援を受け、『Authentic Cheeses ~Crafted in Europe, Perfected in France~』というキャンペーンを2024年から開始します。この取り組みの一環として、特にフランス産チーズの魅力を伝え、多様な品種を正確に数えることを目指しています。
このプロジェクトは、フランス国家最優秀職人賞を受賞したフロマジェのフランソワ・ロバン氏とも連携。この取り組みにおいて、彼を講師とする講習会が東京で開催され、多くのチーズ専門家たちが参加しました。このセミナーでは、参加者にフランスのチーズ文化やその多様性を学ぶ機会が与えられ、チーズの魅力を深く理解することができました。
これまでにフランスでは、チーズの種類に関して様々な議論が繰り広げられてきました。専門家の中には、246種、または365種、400種と言った異なる数字を示す人もいますが、これらには明確な根拠が不足しており、実際にははるかに多くの種類のチーズがあるのではないかと考えられています。
CNIELがこのプロジェクトを推進する理由には、主に3つのポイントがあります。最初は、フランス産チーズの多様性を広めること。各チーズは地域の歴史やノウハウが融合したものであり、その豊かさを多くの人に知ってもらうことが狙いです。これにより、フランスのチーズが持つ多様性の素晴らしさを訴求していきます。
次に、チーズの本質について再認識を促すことです。多くの人々が同じカテゴリに属するチーズに数多くの種類があることを理解していない場合、牛乳の扱いや製造過程での違いによって、さらなるバリエーションが生まれることを紹介し、チーズの奥深さを訴えることが重要です。
最後に、小規模農家や職人を支援することも重要です。正確なチーズの数を把握することで、これらの小規模生産者が作るユニークなチーズにスポットを当て、彼らの努力に対する理解を深めます。
2024年12月現在、このプロジェクトを通じて、フランス産チーズの数が3400を超えたことが確認されました。この数は今後も更新される予定で、新しいチーズの発見を楽しむためにも、「touslesfromages.fr」を訪れることをお勧めします。
このように、フランスのチーズに対する理解を深めるプロジェクトは、文化的な意味合いだけでなく、経済や農業の観点からも非常に価値のあるものと言えます。今後もフランス産チーズの魅力と奥深さを、ぜひ体験してみてください。