内田洋行ITソリューションズとインフォマートが業務提携を発表
株式会社内田洋行ITソリューションズは、デジタル業務の効率化を掲げるインフォマートとセールスパートナー契約を締結した。この取り組みは、フード業界及び建設業界に特化したバックオフィス業務のデジタル化を加速するもので、今後の業界全体のデジタル変革が期待されている。
業務提携の背景
近年、企業におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進が急務となっている。特にバックオフィス業務においては、ペーパーレス化やデジタル化のニーズが高まっている。内田洋行ITソリューションズとインフォマートは、それぞれフード業界及び建設業界の重点顧客分野としており、双方のリソースを組み合わせることで、帳票類のデジタル化を進める方針だ。
この提携により、フード業界では受発注や請求関連業務のデジタル化、建設業界では請求や契約関連業務のデジタル化が強化されることになる。
協力関係の詳細
内田洋行ITソリューションズは、フード業界と建設業界において多くの基幹システムの導入実績を持ち、紙帳票のデジタル化を推進してきた。一方、インフォマートは、BtoBプラットフォームにおける受発注サービスに秀でており、特にフード業界では受発注業務のデジタル化に尽力している。
そして、2024年3月には新たに卸企業向け受発注・販促サービス「TANOMU」の子会社化を進め、フード業界のデジタル化の流れをさらに加速させる。
業務効率化と環境への貢献
この提携を通じ、内田洋行ITソリューションズは、フード業界向けの様々なソリューションや、建設業向けの「PROCES.S」システムと、インフォマートが展開する「BtoBプラットフォーム 受発注」や「BtoBプラットフォーム TRADE」の連携を図る予定だ。このシステム統合により、両社は顧客の業務効率化を一層推進し、ペーパーレス化や生産性向上に寄与する。法改正への迅速な対応や働き方の多様化を受けたDXのさらなる前進が期待されている。
また、環境保護とSDGsへの貢献も重要なテーマであり、両社はこの観点からも協力を深めていく。顧客の業務改善だけでなく、持続可能な社会の実現に向けた取り組みも、今後の重要な柱となるだろう。
結びに
内田洋行ITソリューションズの木村執行役員は、「インフォマート様との業務提携を心より歓迎いたします。フード業界及び建設業界の生産性向上に貢献できると確信しています」とコメントを寄せている。一方、インフォマートの杉山執行役員も「内田洋行ITソリューションズ様との提携で業務の効率化が図れるとともに、利用企業様が主たる業務に専念できるようにしていきます」と期待感を表している。デジタル化の進展により、業界全体の活性化が進むことを期待したい。
サービス紹介
この業務提携を背景に、各社のサービスも注目される。内田洋行ITソリューションズの「スーパーカクテルCoreFOODs」や「PROCES.S」、インフォマートの「BtoBプラットフォーム 受発注」など、各サービスはデジタル業務の革新を支えていく重要な役割を果たしている。企業間取引が効率化されることで、業務全体の質が向上し、ひいては競争力の強化にもつながるだろう。今後の動向にも注目が必要である。