厚生労働省がオラクルAIサービスを導入し業務効率化を推進
厚生労働省とオラクルの連携: 業務の効率化に向けた新たな挑戦
日本の厚生労働省が、業務効率化を図るために、日本オラクル株式会社が提供するAIサービスを導入しました。特に注目されたのは、「Oracle Autonomous AI Database」や「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」を基盤にしたAI活用システム「Ministry of Health, Labour and Welfare Organization AI(MOA)」の構築です。この新しい基盤は、厚生労働省が抱える情報公開業務の効率化を目的としています。
情報公開業務の課題とAIの導入
厚生労働省の公文書監理・情報公開室は、「行政機関の保有する情報の公開に関する法律」および「行政不服審査法」に基づいて多くの請求に対する迅速かつ適切な対応が求められています。増加する開示請求に対応するため、職員は過去の事例や関連文書を検索し、適切な判断をする必要があります。しかし、そのプロセスは多段階で複雑であり、時間も多くかかるため、業務の早期化が必須の課題となっていました。
そこで、今回の導入によりAIが過去の事例や関連文書を高速に検索し、文書要約や回答案作成を支援します。これにより、職員は本来の業務により集中できる環境が整います。
AIシステム「MOA」の特徴
「MOA」は、データ基盤として「Oracle Autonomous AI Database」を利用し、多様な文書データを効率的に格納しています。意味検索を活用することで、職員は過去の事例を自然言語に近い形で検索できます。これにより、必要な情報を即座に得ることができ、業務が迅速化します。
また、対話型AI RAG(Retrieval-Augmented Generation)システムを使用することで、文書の要約や請求者への回答案作成をサポート。これにより、職員の知識を最大限に活用し、業務における時間を大幅に短縮します。
安心・安全なシステム運用
セキュリティ面でも万全の対策が講じられています。MOA専用環境は、政府情報システムのためのセキュリティ評価制度(ISMAP)に対応しており、各レイヤーで多層防御のセキュリティを実現しています。多要素認証やアクセス制限、ネットワーク通信の暗号化など、データの保護に徹底した体制を整えています。
今後の展望と期待
厚生労働省は、2026年中にこのAI活用基盤のさらなる展開を考えており、第2段階では対話型AI RAGシステムを予定しています。また、今後は開示文書における墨消し作業を支援する機能も検討されているとのことです。
プロジェクトに参画している株式会社システムエグゼと日本オラクルのカスタマー・サクセス・サービス部門は、システムの設計・構築をサポートしており、円滑な導入を目指しています。
結論
厚生労働省がAIサービスを導入することで、国民に対する透明性の高い情報提供を実現し、業務の効率化と可視化を進めることが期待されます。これにより、国民サービスの向上と職員の業務負担軽減が実現されることでしょう。行政サービスの質の向上に寄与するこの取り組みは、今後の行政運営の一つのモデルケースとなることでしょう。
会社情報
- 会社名
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日本オラクル株式会社
- 住所
- 東京都港区北青山2-5-8オラクル青山センター
- 電話番号
-
03-6834-6666