セイコー プレザージュから新登場の漆ダイヤル腕時計
セイコーウオッチ株式会社は、伝統工芸と最新技術を融合させた「セイコー プレザージュ」シリーズの新モデルを発表しました。この新しい腕時計は、艶やかで奥行きのある漆ダイヤルを採用し、クラフツマンシップシリーズ初のGMT機能を搭載しています。新モデルは2023年10月11日より発売予定で、希望小売価格は243,100円(税込)です。
日本の美が息づく漆ダイヤル
今回のモデルの最大の特徴は、漆を使用したダイヤルです。漆は日本の伝統的な素材であり、耐久性が高く、美しい光沢を持っています。漆は椀や皿など多くの器物に使われる天然素材であり、その美しさは古くから人々に愛されてきました。新しい腕時計では、漆の持つ優雅さと深みを感じることができ、まるで吸い込まれるような印象を与えます。
この特別な漆ダイヤルは、革新的な製造手法により金属との結びつきを強化し、平滑な表面を生み出す古来の技術と組み合わせた成果です。漆を何層にも重ねて塗り、幾度も研磨を重ねることで、独自の艶やかさが飾られています。著名な漆芸家、田村一舟氏の監修のもと、数多くの漆器職人がこの複雑なプロセスに携わっています。
GMT機能と高い視認性を実現
このモデルは、GMT機能を搭載し、二つの異なる時刻を表示できます。ダイヤルには深みのある黒の漆が使用され、GMT針やインデックスの外周部に金色を採用。これにより、金沢漆器の美しさを表現するデザインとなっています。細部では、筆先のような形状のGMT針が際立ち、全体の優美さを引き立てています。
また、白色の立体的なバーインデックスと時分針、鏡面仕上げの秒針が、漆ダイヤルとのコントラストを際立たせており、高い視認性を実現しています。これにより、時間を確認する際の利便性も考慮されています。
ストラップにもこだわりを
腕時計のストラップには、LWG(レザーワーキンググループ)の認証を受けたタンナーで生産された高品質な牛皮革が使用されています。このように、各部にこだわりを持った設計が施されており、長く愛用できるデザインに仕上がっています。
伝統工芸の新たな挑戦
セイコー プレザージュは、100年以上の腕時計づくりの経験を基に、日本の美意識を世界に向けて発信しています。メカニカルムーブメントのキャリバー6R54を搭載しており、自動巻き機能が備わっていて、72時間のパワーリザーブを実現しています。日常生活用に強化された10気圧の防水性能も持ち合わせており、機能性も兼ね備えた一品となっています。
この新しい時計は、単なる時間を知るための道具ではなく、日本の伝統と技術の美を感じさせてくれる仕立てとなっています。ぜひ、デザインと機能を兼ね備えたこのモデルを手に入れて、その魅力を体感してみてはいかがでしょうか。