STT GDC Japanが930億円のグリーンローンを組成
STT GDC Japan株式会社(本社:東京都港区)は、930億円のグリーンローンを組成し、日本におけるデータセンターキャンパスの拡張を支えることを発表しました。
このキャンパスは、千葉県印西市のGoodman Business Park内にあり、合計70.8MWのIT容量を有しています。
近年、デジタルインフラに対する需要はますます高まっており、特にハイパースケーラーやクラウドサービスプロバイダーが求める安全性、拡張性、エネルギー効率に優れた設備が重要視されています。
グリーンローンの意義
このグリーンローンは、環境に配慮した資金調達を意味します。
具体的にはデータセンターがグリーンビルディング認証を取得することや、PUE(電力使用効率)を1.3以下に保つことなどが求められています。
本プロジェクトには、スタンダードチャータード銀行が主導し、みずほ銀行、OCBC、ソシエテ・ジェネラル、UOBが参加しています。
また、スタンダードチャータード銀行とソシエテ・ジェネラルは、今回のグリーンローンのコーディネーターも務めています。
環境性能の追求
特にSTTGDC TYO1データセンターに注目すべき点があります。この施設は、日本国内で初めて運用されたデータセンターとして、国際的な環境認証「LEED Gold」を取得しました。
また、年間平均PUEとして1.25未満を目指して設計されており、冷却システムにおいても閉ループ方式を導入し、運用中の水使用量を最小限に抑える工夫がなされています。
通常の運用時には水を使用しない設計が施されています。
さらに、この施設はISO 22301、ISO 27001、ISO/IEC 20000の各認証も取得し、日本データセンター協会のガイドラインに準拠しています。
また、カーボンニュートラルな運営を維持しつつ、再生可能エネルギーの調達やエネルギー効率の向上にも取り組んでいます。
今後の展望
STTGDC TYO2は、高密度AIや高性能コンピューティングに対応するべく開発が進められています。
この施設は将来的な液冷設備の導入にも対応する設計となっており、TIA-942-C Design CertificationとLEED Goldの認証を目指して取り組んでいます。
企業のコメント
STTGDCの最高財務責任者(CFO)ネルソン・リム氏は、「この資金調達は、当社の事業基盤の強さを示すものであり、長期的な成長性に対する信頼も表しています」と述べています。
一方、代表取締役社長(CEO)の前田潔氏は、「データセンターキャンパスは国内市場に対する当社のコミットメントの中核を担っています。クラウドやAIといった新たなニーズに応えるため、インフラの拡張が求められています」と強調しました。
STTGDCについて
STTGDCは、クラウド、AI、デジタルサービスを基盤とするデータセンター事業を展開しており、シンガポールを本社とし、アジアおよび欧州での事業にも力を入れています。
数多くのハイパースケーラーやクラウドサービスプロバイダーに多岐に渡るサービスを提供しています。そして、グローバルな規模と地域専門性を生かし、新たな成長の可能性を与えるデジタルインフラを構築しています。
詳しくは
STTGDCの公式サイトをご覧ください。