2026年第3四半期の大型物流施設に関する最新の動向が発表されました。総合不動産サービスを提供するJLLが発表したレポートによると、東京圏、大阪圏、福岡圏それぞれの物流市場では賃料が前年同期比で上昇しています。この分析では、各地域の空室率や賃料の変動、将来的な展望について詳しく解説します。
東京圏
東京圏の大型物流施設における空室率は、7.3%と前期比で0.5ポイント低下し、前年同期比でも2.7ポイントの減少が見られます。これは5四半期連続の低下であり、同地区の物流市場の活況を示しています。賃料は月額坪当たりにして4,904円となり、前期比で1.4%、前年同期比では3.8%の上昇を記録しています。
主にEコマース企業や3PL(サードパーティ・ロジスティクス)企業からの新規需要が高まっており、新規需要215,500坪は供給の202,800坪を上回る結果となりました。2027年には新規供給が約238,000坪に減少する見通しがある一方、新規需要が約339,000坪に達するとされ、今後も賃料上昇が続く見込みです。
大阪圏
一方、大阪圏では空室率が3.0%に達し、前期比で1.2ポイントの上昇を見せました。これは新規供給の57,900坪が、需要を上回る23,700坪で竣工したため、空室が増加したことによるものです。しかし、既存物件の空室率は低い水準を保っており、この上昇は一時的なものであると考えられています。月額坪当たりの賃料は4,368円となり、前期比で0.7%、前年同期比では2.9%上昇しています。さらに、2026年と2027年の新規供給は2025年の75%程度にとどまり、将来的な賃料の上昇が見込まれます。
福岡圏
福岡圏の空室率は9.9%と、前期比で0.7ポイント上昇しました。これに伴い、月額坪当たりの賃料は3,663円となり、前期比で1.1%、前年同期比で3.3%の上昇を見せています。新規需要5,000坪が供給の約10,000坪を下回ったことで、大型物流施設1棟が一定の空室を残して竣工しました。2026年第4四半期には、鳥栖エリアを中心に約29,000坪の新規供給が予定されています。このため、当分の間空室率は高い水準で推移することが予想されますが、賃料は緩やかな上昇が続きそうです。
総括
各地域の物流施設市場は活発であり、今後も賃料の上昇が続くことが予想されます。特に東京圏については、新規需要が供給を上回るため、引き続き需要が見込まれます。大阪圏や福岡圏でもそれぞれ特色ある動向が確認でき、今後の物流市場は注目に値します。各地域の市場動向に基づいた戦略的なアプローチが求められる時代に入っているでしょう。詳細はJLLのレポートでさらに深く掘り下げてご確認ください。