北海道の東端に位置する野付半島は、その独特の形状から「エビ」に例えられます。海流によって運ばれた砂などが堆積してできたこの半島は、現在も地盤沈下を続けており、100年以内に消滅する可能性があるとされています。
産経新聞社では、この貴重な自然と歴史を体感できる3日間のツアーを企画しました。参加者は、ネイチャーガイドと共に、野付半島をじっくりと散策します。
ツアーのハイライトは、立ち枯れたトドマツが立ち並ぶ「トドワラ」です。海水と潮風の浸食によって独特な景観を作り出したトドワラは、野付半島の厳しい自然を感じることができます。
さらに、世界自然遺産の知床五湖も訪れます。雄大な自然の中に広がる湖沼は、多くの動植物が生息する貴重な生態系です。「くしろ湿原ノロッコ号」に乗って、ゆったりと車窓からの風景を楽しむことができます。
このツアーでは、自然の美しさだけでなく、北方領土の歴史についても学ぶことができます。かつて島民が暮らしていた場所や、北方領土問題に関する説明などを聞くことができます。
野付半島は、消滅の危機に瀕している一方で、美しい自然と歴史を秘めた場所です。このツアーに参加して、100年後の風景を想像しながら、貴重な自然と歴史に触れてみてはいかがでしょうか。