近大附属福山高校の特別授業が注目を集める
広島県福山市に位置する近畿大学附属広島高等学校福山校では、令和7年(2025年)10月にカーボンニュートラル社会の実現に向けた特別授業を行います。この授業では、地域資源である「ばらのバイオコークス」をテーマにし、高校2年生が主体的に持続可能な社会づくりについて考える機会が提供されます。
授業の背景と目的
令和6年(2024年)4月から、同校では福山市内の約100万本のばらの剪定枝を活用して再生可能エネルギー「ばらのバイオコークス」の製造・活用に取り組んできました。この探究活動の一環として、地域の商工労働局と炭化技術に特化した株式会社ZEエナジーの専門家を招くことにより、学生たちにカーボンリサイクルの仕組みを理解させることを目的としています。
授業の内容
特別授業は全3回にわたり、各回に異なるテーマが設定されています。最初の授業では、カーボンリサイクルやカーボンニュートラルに関する基礎的な知識と最新の取り組みについて学びます。2回目は、この知識を基に地域の課題を解決するための議論を交わし、「ばらのバイオコークス」を活用したソリューションを探求します。そして、最終回では、自らのプランを発表し、専門家からのフィードバックを受けて実践的な提案へと進化させることを目指します。
環境への影響
この特別授業は、学生たちに地域の資源を利用した新しいエネルギーの可能性を考えさせることが主眼です。ばらのバイオコークスは、従来は廃棄されていた資源を有効に活用し、CO2排出がゼロという特性から、カーボンニュートラルな未来を支える一助となることが期待されています。生徒たちは最新のエネルギー利用技術に触れることで、環境問題への関心を高め、持続可能な社会づくりへの意識を醸成していくことでしょう。
授業の開催情報
この特別授業は、令和7年(2025年)10月9日、16日、23日の3日間にわたり行われ、各回の時間は12:00から12:50まで設定されています。場所は近畿大学附属広島高等学校・中学校福山校のCreative Roomで、バスでのアクセスも良好です。
今後の展望
近大附属福山高校では、今後も福山市、そして広島県全体のカーボンニュートラル社会の実現に向け、地域資源を活かした探究活動を続けていくとのこと。生徒たちの提案が具体的なプロジェクトとして実現する日も近いかもしれません。学生たちが主体的に地域社会の課題解決に取り組む姿が、未来の環境を築いていくことでしょう。
このように、近大附属福山高校では教育を通じて環境問題を学び、地域と共に成長する新たな試みが行われています。今後の活動に注目が集まります。