医療機器の新展開
2024-01-09 14:00:02
ニューロシューティカルズ、沖縄の関連企業をM&Aで売却し医療機器市場の革新へ
ニューロシューティカルズ、沖縄の関連企業を売却
株式会社ニューロシューティカルズ(以下NCI)は、医療機器の発展を目指し、出資先である株式会社ニューロシューティカルズ沖縄(NCIO)を大塚製薬工場に対して26億5,000万円で売却しました。このM&Aは、NCIが投資した企業群の中から、特に革新的な製品である「タムガイドⓇ光源装置」と「タムガイドⓇファイバー」を製造・販売するNCIOをさらに成長・発展させるためのものです。
M&Aの背景と目的
NCIは医療機器の開発および医療スタートアップの支援に取り組んでおり、これまでに18社への投資や支援を行ってきました。今回の売却先である大塚製薬工場は、臨床栄養領域に強みを持ち、多様な製品や情報を提供しています。NCIは、今回のM&Aを通じて、国内の医療機器市場におけるイノベーションを促進させ、医療機器スタートアップ企業への支援を継続していく方針です。
NCIは、大学や研究機関からのスピンアウトした企業や民間ベンチャーに対しても引き続き資金や技術の支援を行い、国内医療機器市場の発展を狙っています。
タムガイドⓇの革新性
タムガイドⓇは、経口摂取が困難な患者向けに栄養を供給するための光学的手法を採用した医療機器です。従来の鼻から胃への栄養チューブ挿入時に発生する誤挿入事故を防ぐために、同機器は先端位置を外部から確認することができるという新しいアプローチを提供します。
実際、従来の確認方法では、吸引液のpHチェックやX線撮影など、手間がかかっていましたが、タムガイドⓇは体外で簡単に確認が可能にします。これにより、医療従事者の負担が軽減され、医療事故のリスクも大幅に低減されるのです。
特に注目されるのは、タムガイドⓇ光源装置が生体を透過しやすい波長の光を使用しているため、便携性が高く、在宅医療にも適応可能です。患者の日常生活をサポートする内容として成長が期待されています。
プロジェクト化手法の実践
NCIは、医療ニーズに基づく製品開発を単なる企業内業務にとどまらず、スタートアップ企業として独自に進めていく手法を採用しています。これは、資金や人材、技術開発を一体として支援することで、効率的に製品開発を行なうためです。
EXITを目指したM&Aは、医療機器市場における新たなエコシステムを形成するもので、この動きは米国ではすでに行われているスタイルです。日本市場でもこのようなスタートアップの成功を支える体制を構築していくのがNCIの目指すビジョンです。
企業への期待
今回のM&Aによって、NCIOは大塚製薬工場により一層の支援を受け、医療現場の課題解決に向けた革新的製品の開発が加速します。NCI、大塚製薬工場、NCIOが一丸となり、臨床栄養領域での新しい挑戦を実現していく様子に注目が集まります。医療機器市場の未来に対する期待が高まる中、今後の動きから目が離せません。
会社情報
- 会社名
-
株式会社ニューロシューティカルズ
- 住所
- 東京都文京区本郷1-28-10本郷TKビル6F
- 電話番号
-
03-3818-6622