JCOM株式会社は、2024年7月16日より「J:COM MOBILE」向けオプションサービスとして、「迷惑電話・メッセージブロック」の提供を開始しました。このサービスは、迷惑電話やSMSを検知して警告を表示する機能で、特殊詐欺やフィッシング詐欺などの被害からユーザーを守ることを目的としています。
本サービスの開発背景には、近年増加している特殊詐欺の深刻な現状があります。警察庁の発表によると、2023年の特殊詐欺被害総額は約452億円、認知件数は19,038件に達しており、社会問題として深刻化しています。J:COMは、地域住民の安全確保を重要な課題として捉え、自治体や警察署との連携強化に取り組んでいます。固定電話向けには「J:COM PHONE プラス」のオプションサービスとして「迷惑電話自動ブロック」を提供しており、今回のスマホ向けサービス開始は、地域住民への安全対策をさらに強化する取り組みの一環と言えるでしょう。
「迷惑電話・メッセージブロック」は、トビラシステムズ株式会社の「迷惑情報データベース」を活用しています。このデータベースには、警察や外部機関、ユーザーからの情報に加え、トビラシステムズ独自の調査情報が統合されており、迷惑電話やSMSの検知精度を高めています。データベースには約3万件の迷惑電話番号と500万件以上の事業者電話番号が登録されており、約98%の迷惑電話を自動で検出することができます。さらに、データベースは日々更新されており、ユーザーが増えるにつれて収集可能な情報も増え、より高精度なサービス提供が可能になります。
本サービスは、ユーザーが安心して電話やSMSを利用できるように、シニア世代を含む幅広いユーザー層を対象としています。電話帳に登録されていない公共施設や企業の電話番号も、データベースに登録されている場合は自動で名称を表示するため、知らない番号からの電話やメッセージに対して、ユーザーはより安心して対応することができます。
「迷惑電話・メッセージブロック」を利用するには、まず「MY J:COM」アプリでオプションを申し込む必要があります。その後、初期設定を行い、サービスを利用することができます。月額利用料は330円(税込)です。
J:COMは、今後も地域住民の安全と安心を最優先に考え、さまざまなサービスを提供することで、地域社会の安全確保に貢献していくことを目指しています。