オラクル、生成AI機能を搭載したIntelligent Data Lakeを発表しデータ管理を革新
オラクルが新たに発表したIntelligent Data Lakeとは
2024年9月12日、ラスベガスで開催されたOracle CloudWorldにて、オラクルはその最新のイノベーションとして「Oracle Intelligent Data Lake」を発表しました。このIntelligent Data Lakeは、Oracle Data Intelligence Platformの一部としてられ、企業が多様なデータソースを一元的に管理し、その分析を促進します。
基盤となるOracle Data Intelligence Platform
Oracle Data Intelligence Platformは、Oracle Cloud Infrastructureを基に構築されており、統合されたオーケストレーション、データウェアハウス、AI、およびアナリティクスを組み合わせています。このプラットフォームに導入されるIntelligent Data Lakeによって、企業はあらゆるソースからのデータを自身の環境に集中させ、さらなる分析が可能となります。
このIntelligent Data Lakeは、2025年から限定的に提供が開始される予定で、データ・カタログ機能、Apache SparkやApache Flinkによるデータ処理機能が含まれています。また、ユーザーはJupyter Notebookなどを利用してデータ分析を行うことができ、開発者にとっては魅力的な環境が整備されています。
統合されたガバナンスとセキュリティ
Intelligent Data Lakeの導入により、企業はより良いガバナンスとセキュリティも実現可能です。データのインベントリ化、変換、そしてエンドツーエンドのデータオーケストレーションが可能となり、データ資産の確実な管理が実現します。また、きめ細かなロールベースのアクセス制御が可能で、データを安全に保護できるのも大きな利点です。
さらに、OracleのData Intelligenceアプリケーションを利用する企業は、手持ちのデータとIntelligent Data Lakeとの間でシームレスなデータ共有が可能となります。これにより、より統合されたビジネスインサイトを得ることができ、意思決定を促進します。
生成AI機能の搭載
オラクルのAnalytics担当エグゼクティブ・バイスプレジデントであるT.K. アナンド氏は、「Oracle Intelligent Data Lake」の導入によって、構造化データと非構造化データを統合できることが大きなポイントであると説明しています。これにより、企業はデータ管理を簡素化し、最新のAIを活用したアナリティクスを実現できます。
生成AI機能を搭載することで、ユーザーはコード生成やワークフローの効率化を実現しており、分析ダッシュボードの作成が容易になります。
具体的な活用シナリオ
具体的な例として、グローバルな小売業者がIntelligent Data Lakeを活用するケースが挙げられます。販売取引や在庫数といった構造化データを、顧客のレビューやソーシャルメディアのコメント、店舗のカメラ映像などの非構造化データと統合し、そこから得られたインサイトが次のマーケティング戦略や在庫の最適化に寄与します。
Oracle Analytics Cloud AI Assistantの発表
さらに、オラクルは「Oracle Analytics Cloud AI Assistant」という機能も発表しました。これは、自然言語でアナリストが行いたい作業を操作に変換するもので、アナリストはデータに集中することができるようになります。
結論
「Oracle Intelligent Data Lake」の導入は、データ管理と分析の手法を大きく革新する可能性を秘めています。企業はこの新たな機能を活用することで、業務効率を向上させ、市場の変化に柔軟に対応していくことができるでしょう。
今後数年に渡って、データの扱い方が根本から変わることが期待されています。
会社情報
- 会社名
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日本オラクル株式会社
- 住所
- 東京都港区北青山2-5-8オラクル青山センター
- 電話番号
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03-6834-6666